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梅雨時の色

2019年7月15日月曜日

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梅雨なので当然ですが、洗濯物を外に干せない日が続きます。それでも梅雨という季節を楽しめるのは、去年のような集中豪雨でなくてごく普通の雨降りで、気温も平年並みだからでしょう。猛暑だった去年、クーラーのない我が家ですでに今ごろは弱音を吐いていた私ですが、今年のようなふつうの暑さなら全く大丈夫。この辺りは夕方から涼しい風が吹いて気温が下がり、日暮れの後は肌寒くなるほど。空気まで薄青い梅雨の夕暮れの風情は掃き出し窓を全開し、湿った土や草の香りを吸い込みながら楽しみます。
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庭の人工池では真っ白な睡蓮の花。敷地のあちこちで赤紫蘇も育ってきました。春に作った野草茶に混ぜようと葉っぱを乾燥させました。


# by kouribakokara | 2019-07-15 18:12 | Comments(0)

梅雨の食卓から

2019年7月9日火曜日

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雑草の生育が盛んになり、小さな集落では毎日のように草刈り機の音が響いています。草刈りしても十日もすれば足首が隠れるほどに草が伸び、また抜いたり刈ったり。きれいにするために刈るのではなく、迫ってくる雑草の波をなんとかくい止めている感じです。
しかし雑草だけでなく、ハーブだって成長期。ミントを思う存分使える時期です。じとじとして梅雨寒の昼下がり、楽しみはミントをいっぱい摘んで熱湯を注いで作るミントティー。爽やかな味と香りは格別です。
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畑の畝でいつの間にやら繁殖しているスベリヒユ。これを見ると、夏だなぁと思います。世話要らずで育ち食用になるなんて、雑草と呼ぶのは失礼ですね。山形や沖縄、それにヨーロッパでも古くから食されてきた「野菜」です。暑い日にトマトといっしょに冷製パスタにしました。
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鶏小屋では、子育てがひと段落した雌鶏がまた卵を産み始めました。烏骨鶏の卵は小さめですが、割ると黄身の占める割合がけっこう大きいのが特徴です。その黄身をひと晩、スイートチリソースと塩に漬け込み、冷たいトマトに添えて。ねっとりとした卵の食感と甘味でトマトがひときわ美味しくなります。

# by kouribakokara | 2019-07-09 11:59 | | Comments(0)

いろいろ棲んでる

2019年7月3日水曜日

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今年はついに近所に蛍が現れませんでした。やはり去年の猛暑や豪雨が関係したのかも。
一方で気温と湿度が上がるにつれ、家の中にゲジゲジが出てくるようになりました。屋外でもいろいろな生き物を見かけます。増えてきたのがタマムシ。玄関先やテラスにちょこんと居るのはどういう理由でしょう?
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人工池ではアカハライモリを発見しました。池のヌマエビなど食べてしまいそうなので、夫がつかまえて隔離。どこかすこし離れた川に放そうと空き缶に入れていましたが、いつの間にか脱走して姿を消してしまいました。
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池のそばの茗荷畑に、ある日突然、なにやら白いものが・・・カラスが運んできたビニール袋かしらと近づいたら、シャンプーの泡の塊のようなモリアオガエルの卵でした。
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そして烏骨鶏たちも順調に育っています。朝の放牧はこんな感じ。にぎやかです。

# by kouribakokara | 2019-07-03 10:28 | Comments(0)

自分で決める

2019年6月26日水曜日

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『投資なんかおやめなさい』(荻原博子著 新潮新書)を読み終えて、なかなか面白かった~と思ったちょうどその頃、「老後の資金は2000万円必要」という報告書が金融庁から出たというニュースが流れました。それを政府がもみ消そうとし、でも年金だけでは長い老後を暮らしていけないよと識者が言い、マスコミが騒ぎに乗じ・・・。こんな報道にあたふたする中高年がいっぱいいるとしたら、年金を支える若い世代は将来に夢も意欲もなくすだろうなと思います。いいじゃないの、貯蓄が少なくても、高級旅館に泊まるような旅行に行かなくても、長く楽しく生きるための術はほかにもあるでしょ、と言い放つ中高年がもっと増えないといけないのではと思うのです。

金融庁はどんな暮らしを想定して2000万円という数字を持ち出したのでしょう。今の暮らしや社会の無駄と余剰をそぎ落としもせずに人生百年時代をみんなで生きるとしたら、ひとの命が尽きる前に環境や社会の命運が尽きてしまいそう。都会は便利で田舎は不便とか、年をとったら駅近に住むのが安心とか、老後の暮らしを語る時の世間の平均的根拠は、私たちの親やさらにその前の世代が過ごしてきた過去に偏って想定されているように思います。高齢化、人手不足が進む今後は自動運転車が走り、弱った筋肉を補助して寝たきりにならないような装具も普及するはず。地震などの災害時、都会の高層ビルに高齢者が大勢いることのリスクはすでに指摘されているし、救助や救援物資を集中させることも大変です。普段からお金でサービスやモノを得るだけの暮らしを続けると、お金があってモノやサービスがない時、生きる知恵と力が脆弱になった人が溢れてしまいます。非常事態に強くてなんとか生きていける力のある人を増やすこと(もちろんそんな年寄りも増やすこと)のほうが、個人の長い人生にとっても高齢化社会にとっても頼もしいはず。そんなことをよーく考えて、私は自分で日々の暮らし方を決めたいと思っています。

# by kouribakokara | 2019-06-26 11:25 | Comments(0)

紫陽花の季節になりました

2019年6月18日火曜日

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我が家も紫陽花の季節になりました。テラスから眺めると、蛙とメダカでにぎわう池の向こうに成長を続ける茗荷、その向こうに谷をわたる涼しい風に揺れる青い花の一群。夏が始まった、そう思います。
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今年は家の西側でヤマアジサイの花も咲きました。夫が勤務する大学の構内で剪定された枝をもらって帰り、植えたのが2年前。去年はきれいに葉っぱが出たものの花はつかなかったのですが、今年は小ぶりながら楚々とした花が数輪。石垣と家に挟まれた場所を気に入ってくれたようです。
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梅雨入り前の夕方。西日を遮ってくれるのは裏庭の柿の木。このところ大きくなって、昼間も気持ちよい木陰を作ってくれます。最近の楽しみは、柿の枝葉からダイニングに差し込む長い夕陽を眺めること。夕飯前ののんびりした時間です。

# by kouribakokara | 2019-06-18 16:21 | Comments(0)

ニンニク、ジャガイモがとれました

2019年6月15日土曜日

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5月後半からのこの時期は、ちょっとした収穫ラッシュ。今年は思った以上に玉ねぎの育ちが良く、150個近くを収穫したのに続いてニンニク。去年と違ってニンニクもいい出来で、大きいものがたくさん。土壌に混ぜ込んだ鶏糞のおかげかもしれません。
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そしてジャガイモ。まずは早めに植えたキタアカリを掘りおこしました。キタアカリの畝は陽当たりが今ひとつ、そのせいか地上の枝葉もあまり大きくならないまま立ち枯れて収穫時期を迎えました。予想したとおりジャガイモは小さめ。皮ごと炒めてヤンニョムや醤油とからめるレシピなど思い浮かべつつ収穫。出来はどうあれ、芋掘りはとにかく楽しい。どのくらい出来ているかしら~と期待しつつ土を掘って、ひと時、童心に戻ります。他の品種(アンデスとメークイーン)の収穫はまだこれからです。
これで玉ねぎ、にんにく、ジャガイモは年末まで買わなくても良さそう。そのうち1年分くらい確保できるようになりたいものです。

# by kouribakokara | 2019-06-15 20:53 | Comments(0)

小満

2019年6月8日土曜日

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初夏みたいな日差しの日も増えてきました。5月下旬から6月初めは二十四節季で「小満」。気温の上昇につれ万物が成長する時だそうです。まさに本当に・・・草刈りしてもあっという間に草は伸び、畑では野菜の苗がぐんぐんと育ち、登場する虫も鳥も顔ぶれが変わっていきます。外の様相に背中を押され、家の中も冬物のカーペットをしまい、素足に気持ち良いウオーターヒヤシンスやジュートのラグを出しました。玄関からダイニングへの木戸も開け放って夏向きの暖簾をかけたら、心なしか冷たい空気がすーっと家の中を通り抜けるようです。
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毎日沸かすお茶は、庭の池まで引いている川の水でヤカンごと冷やしてから冷蔵庫に入れるようになりました。
今年、我が家の柿は表年のようで、たくさんの花がつきました。木陰ではアマガエル。小雨の前や夕暮れ時など湿度が高くなってくると、にぎやかな合唱が始まります。梅雨が近いのですね、そろそろニンニクも収穫かなぁ。

# by kouribakokara | 2019-06-08 09:56 | Comments(0)

草イチゴ

2019年6月3日月曜日

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今年、草イチゴが豊作です。というのも、去年から草イチゴを抜かないで保護する場所を作ったため。地下茎でどんどん増えていく草イチゴ、茎にびっしりと細かいトゲがあって繁茂するとなかなかにやっかいな野草ですが、毎年5月ごろ美味しい赤い実をつけてくれます。なので場所を決めてそこだけは草イチゴが伸びるままにしておいたら、天然の草イチゴ畑になりました。
いろいろ調べると、市販のイチゴにはかなりの農薬が使われているとか。それはそうよね、美味しくて食べやすい魅惑的な果物に虫がつかないわけはない。だからと言って農薬いっぱいで育ったイチゴは食べたくないし、無農薬のものにはなかなかお目にかかれない、自分の畑でイチゴを育てる余裕もないしと考えるうち、もうイチゴは買わないで草イチゴを楽しむことにしよう、と思いました。
草イチゴが熟すこの時期、朝夕に実を摘むのが楽しい日課です。
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大量にとれた草イチゴは冷凍保存してケーキに使ったりしていましたが、今年は初めてジャムを作ってみました。草イチゴには酸味が少ないと言う人もあるけれど、うちのは十分に酸っぱい。甘味は砂糖の代わりにカザフスタン製の蕎麦ハチミツ、香りづけに庭のローズマリーを思いつくまま投入して煮込み、なかなか美味しい自家製ジャムができました。
ところで、以前は摘みながらパクっと味見した草イチゴですが、熟れた実にはしばしば先客が潜んでいます。収穫後しばらく水につけておくと、長さ3ミリほどの細い白い幼虫がクネクネと出てきます。殺虫剤を使わないかぎり、自然界の美味しいものには虫がいる・・・ここでの暮らしで何度思い知らされたことでしょう。そして今や、虫食いのない完全無欠な野菜や果物のほうが怖くて手が伸びなくなっています。

# by kouribakokara | 2019-06-03 14:31 | | Comments(0)

丹波ワイナリー

2019年5月26日日曜日

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京都府船井郡京丹波町、ここに40年余りワインをつくり続けている丹波ワイナリーがあります。和食に合うワイン、という言葉を耳にするようになったのはかなり最近のような気がする私ですが、丹波ワイナリーでは創業時からの志だったとか。我が家から車で1時間ほどの場所なので、畑仕事を1日休んで訪ねてみることにしました。
平日だったのでワイン畑と工場の見学を申し込んだのは私たち夫婦だけ。夏めいてきた日差しの下、広大なブドウ畑にはブドウの花の蕾ができ始めていました。解説を聞きながらゆっくり見学を終え、ワインの試飲も。帰路の運転を私に任せ、夫は赤・白のワインのほかに梅ワインの味見もしていました。梅酒と違うのは、梅のジュースにワイン酵母を加えて作ること。甘味があって、和食の食前酒にぴったりとのことでした。
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ランチは併設されているフレンチレストラン、Du Tambaで。ブドウ畑を眺めながら地元食材を使った料理をいただきました。私はメインに鹿肉のハンバーグ、飲み物はブドウジュース。ボサノバのBGM、目の前に整然と広がるブドウの木々、明るい太陽・・・と、窓の外を見ている間はイタリアかモンテネグロかフランスか、なにやらヨーロッパのどこかに居るような気分なのですが、視線をお皿に戻すとそこには地元野菜のタケノコや夏大根、山椒の芽などが使われているフレンチ。ここは日本なんだなぁと意識する、その行ったり来たりが心地よいランチでした。海外から友人が来たら、ぜひとも連れて行きたい場所のひとつです。

# by kouribakokara | 2019-05-26 15:24 | | Comments(0)

初ムーチー

2019年5月21日火曜日

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先日、久しぶりにデパートに立ち寄ったら沖縄フェアをやっていました。面白いものがありそう~と会場をうろついて、魚のすり身でおにぎりを包んだ揚げものや泡盛の製造過程で作られる麹酢、ウコンのお茶、黒糖やピーナツのお菓子など見て回りました。青果売り場でふと目に入ったのが大きな月桃(げっとう)の葉。いかにも熱帯・亜熱帯の青空をバックにのびのびと生えていそうな植物です。聞けば、沖縄の家庭ではこの葉っぱを使って昔からムーチーというお菓子が作られてきたとのこと。あ!これだ!と思い出したのは、先日買ったばかりの本『米のおやつともち』(別冊うかたま)のなかにあった沖縄の伝統菓子のページでした。記憶が新しいうちに出会えるとは。月桃の葉は10枚430円。沖縄では庭などにふつうに生えているのでしょうが、ここらあたりでは見ることのない植物ですから、とにかく買ってとにかく試作してみることにしました。
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本を見ながら餅粉と黒糖と水をこね、月桃の葉で巻いて蒸し、漢方薬のような香りにわくわくしながら出来上がるのを待ちました。翌日、4年余り沖縄に住んだことのある妹夫婦に試食してもらいました。果たしてムーチー?! 私は食べたことないからわからないのですが、妹によるとまさにムーチーだったとか。ほんのり甘い素朴なお餅でした。
我が家に月桃はないけど、夏には茗荷の葉が茂ります。調べると月桃も茗荷も同じショウガ科の植物。この夏は茗荷の葉っぱで我が家ならではのムーチーもどきを作ろうと楽しみです。

# by kouribakokara | 2019-05-21 18:11 | | Comments(0)

春の収穫

2019年5月18日土曜日

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薪仕事と草引きで格闘しているうちに色々な野菜、野草の収穫期に入りました。
上の写真は自生している山三つ葉と、顔を出し始めた茗荷の若芽の茗荷竹です。茗荷竹はこの時期だけの贅沢。ちょっと頂いて、茗荷よりずっと青々しい香りと味を楽しみます。
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畑は4回目の春。畝の土がずいぶん改善し、野菜の育ちが目に見えて良くなりました。烏骨鶏たちからの鶏糞や引いた草で作る堆肥も功を奏してきたようです。畑は年単位でしか効果が出てこないけれど、自分が働いた分だけ確実にこたえてくれると実感します。反対にちょっとさぼると、畑も庭もすぐに荒れていく。自分自身が投影されてる気がして、最近は畑や庭が整っていたら安心する私です。写真は玉ねぎ、そしてニンニクの芽。

# by kouribakokara | 2019-05-18 09:26 | Comments(0)

5月の花

2019年5月12日日曜日

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4月末まで薪ストーブを焚いていたことが嘘のように気温が上がり、日差しが強くなってきました。
5月の庭の楽しみは真っ白な小花をつける姫ウツギと深い水色が清々しい丁子草。オオデマリは苗を植えて3年目にして初めて、大輪の花を咲かせました。花は当初、写真のような薄緑でしたが、だんだんと白色に。毎朝コーヒーを片手に、そんな色の変化を縁側から楽しんでいます。
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一度は庭に植えていつの間にか消えてしまった都忘れですが、株を近所の方にいただいたので再挑戦。今回は家の側面のすこし湿気のある場所に植えてみたのですが、気に入ってもらえたようで元気に花を咲かせています。
花とともに雑草も伸び盛りの気温なので、朝の涼しいうちに私は草引き、夫は草刈り機で奮闘中です。

# by kouribakokara | 2019-05-12 17:38 | Comments(0)

鶏、大騒ぎ

2019年5月7日火曜日

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私が最近、一番あわてたこと。それは鶏たちの大乱闘でした。
鶏小屋の顔ぶれは雌鶏が2羽、雄鶏が3羽、雛が4羽だったのですが、年上の雄鶏に1羽の若い雄鶏が戦いを挑んで死闘を繰り広げたのです。これまでずっと年長の雄鶏に従っていた若鶏は、リーダーの座を奪い取ろうとしたのかもしれません。突然始まった戦いで2羽は飛び上がって空中でぶつかり合い、噛みつき、組み合ったままボールのように地面をころがりました。辺りは飛び散った白い羽と砂ぼこり。ついには年長の雄鶏が頬のあたりから出血し、40分近く続いた戦いは若鶏の勝利で終わりました。若鶏はカチドキの声をあげ、年長の雄鶏は地面にぐったり倒れこんで降参。そしてこの争いに身体が小さくておとなしかった雛が1羽巻き込まれ、下敷きになって死んでしまいました。
突然の乱闘を止める術が私にはなく、ただおろおろしながら見ていただけ。夫は不在で、勝負がついた後に帰宅しました。小屋に様子を見に行った夫は、勝利して興奮気味の若鶏を力づくで捕まえて小さな檻に入れ隔離しました。というのも、この若鶏が奮い立つともう1羽の若鶏も加勢して年上の雄鶏を攻撃し、相手を殺すまで攻撃の手をゆるめないような異様な雰囲気になるからです。
若鶏1羽を隔離したら、鶏小屋にはいつもの静けさと平穏が戻ってきました。数日して年長の雄鶏のケガが回復し、隔離した若鶏の興奮が冷めたら、全員を一緒にして様子を見てみることにしています。
こんなことが起きるなんて予想外だったと私が言うと、夫は「雄鶏の数が多すぎるからなぁ。1羽、食うかなぁ」と。いや、それはやっぱり食えないよ~! 3羽とも卵から産まれたその日から知ってるし、ピヨピヨ言ってた頃の姿だって覚えてる。
隔離した若鶏にも、他の雄鶏たちにも「今までどおりで暮らそうよ~けんかしないでさ~」と今日も語りかけるのですが、さて、これからどうなるのやら。

# by kouribakokara | 2019-05-07 21:28 | Comments(0)

畑仕事の一日

2019年5月3日金曜日

4月末はお天気が悪く、なかなか畑仕事が進まないまま5月になりました。テレビでは平成から令和に変わることをネタにした番組やニュースが繰り返され、大晦日のようにカウントダウンまで・・・谷あいの集落で日がな一日、草引きなどしていると、そんなことも山の向こう側の遠い喧騒です。
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昨日から快晴となり土壌も十分乾いたため、「今日はとにかく畑仕事!」と決め、朝から夕方まで働きました。まずは畑の畝の間の雑草抜き。ジャガイモの苗が育ってきたので、カラス除けと霜よけのために畝全体を覆っていたカバーをはずしました。それからショウガの植え付け、つづいて落花生の種まき。この種は、友人が三浦半島に借りている畑で去年収穫した落花生です。やっと背丈が伸び始めた絹さややスナップエンドウは、倒れないように紐をかけて誘引しました。密集して成長している菊菜を間引きし、去年から超マイペースで育ったビーツを収穫。その後、勢いのままに和室前の庭の草引きも。
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夕方、畑と庭はずいぶんときれいになりました。と写真を載せても、その変化がわかるのは私だけですが、夕焼け空を眺めるときの満ち足りた気分はとてもいいものです。

# by kouribakokara | 2019-05-03 20:52 | Comments(0)

山菜と野草と

2019 年4月25日木曜日

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春は自然の中に食材があふれています。薪仕事で山林にわけ入ると、トゲトゲのタラの木に新芽。天ぷらにしたら、鼻に抜ける香りが本当に美味です。竹林の中では、イノシシが早くからタケノコを掘り出して食べた跡があちこちに。地中にあるうちに見つけて掘り出し、上手に皮をむいて美味しいところを食べるようです。
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先日、近所の方からワラビを頂きました。今年はワラビが少なくて、市場にもあまり出回っていないとか。そういえば、私も近辺でワラビを見かけていません。タケノコも去年ほどニョキニョキと出ていなくて、例年なら友人にもお分けするのですが、今年は少数で形も小さい。去年の猛暑や大雨、台風などの影響が直接、間接に出ているのかもしれません。
頂いたワラビは、薪ストーブから出た灰で灰汁抜きをしました。熱湯を注ぐと、鮮やかな緑!煮物やサラダ、お味噌汁の具としてお腹に収まりました。
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うちの庭先ではイタドリ(スカンポ)を採りました。子どもの頃、散歩途中で父がイタドリの皮を手で剥いて、酸っぱい汁を吸っていました。私はサラダで。食べすぎには注意だそうですが、爽やかな酸味は気温が上がった日のおかずにぴったりです(写真の白っぽいネギのようなものがイタドリ)。

# by kouribakokara | 2019-04-25 10:05 | | Comments(0)

4月は薪仕事で

2019年4月20日土曜日

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つい数日前まで、朝夕は薪ストーブに火を入れるような冷え込みが続きました。4月になってもこんなに薪が必要だったのは初めて。備蓄していた薪が底をつく頃、ようやく春らしい暖かさになってほっとし、今後は薪を多めに用意しておかねばと実感しました。なので、4月はお天気が良くて夫が在宅の日、夫婦でとにかく薪仕事にいそしむことになりました。
近所の傾斜のきつい山には、まだ倒されたままで放置されている樫や楢の木が残っています。これを40センチほどの玉切りにし、崖の上の一か所に集積し、以前に設置した竹の滑り台を使ってロープでくくった木を一個ずつ下ろし、それを軽トラに載せて我が家の薪置き場まで運ぶという、素人が考えた苦肉の労働集約型作業。当然ながら一気にできるものではなく、体力と根気だけが必要です。夫がチェンソーで玉切りにするのを横で補助して1日が終わり、次の1日で崖の上に集積、さらに1日がかりでロープを使って木を下ろして運ぶ、と一連の作業は3日がかり。しかもワンラウンドで確保できるのは1~1.5カ月分なので、ひと冬に使う十分な木を確保するとなると3~4ラウンド働かねばなりません。
作業の合間、急斜面に腰かけてコーヒーを飲みながら里の桜を見降ろし鶯の声を聞くと、「もう駄目だ~」という気持ちが「さて頑張りますか~」と変化するのが不思議です。
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作業はなんとしても今月中に終えたい。その理由のひとつは気温。暑くなってくると作業がますます厳しくなるからです。もうひとつはマムシが出る前に済ませたいということ。本当は寒い冬から始動すべきだったのね・・・今後は冬の間もこつこつと次のシーズン用の薪仕事をしましょうと反省しつつ、4月は肉体労働で過ぎていきます。

# by kouribakokara | 2019-04-20 21:33 | Comments(0)

ランドセル

2019年4月14日日曜日

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先週の金曜日、小学校時代の同級生14人で和歌山まで日帰り遠足に出かけました。平日でもこれだけの人数が揃うのは、還暦を過ぎたゆえ。3台の乗用車に分乗し、和歌山ラーメンのランチを食べてから和歌山城に立ちより、その後やはり同級生が館長さんを務める花王エコミュージアムを見学しました。メンバーのなかには半世紀ぶりに再会した人もいて、昔話に花が咲きました。
小学校時代の友人と再会すると必ず話題になるのが、私たち姉妹(双子です)が背負っていた黒いランドセルのこと。あの頃、ランドセルは赤と黒の2色しかなくて、女の子は赤、男の子は黒が当たり前の時代でした。なのに、わが父は「黒いランドセルのほうが何色の洋服にでも合う」と私たち姉妹に黒のランドセルを買ったのでした。父はとても怖い存在だったので、その決定を覆せるはずはなく・・・。ただでさえ双子で目立つのにランドセルが黒なんて、とほんとに憂鬱な気持ちだったことを覚えています。私たちの黒いランドセルは同級生にも印象的だったらしく、再会すると必ずその理由を聞かれます。
時節がら、真新しい色とりどりのランドセルで新1年生が通学する姿を見ると、性別で色わけされていたことが昔話のよう。ただ一方で気になるのは、昨今のランドセルの高級化。私たちの時代もランドセルは安くなかったとは思うのですが、経済格差が広がっている今、ランドセルを買うことが大きな負担になる家庭だってあるはず。過度の装飾や凝った仕様は要らないでしょ、と思う私も父に似てきたのかもしれません。

# by kouribakokara | 2019-04-14 14:23 | Comments(0)

どたばた

2019年4月8日月曜日

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このところ想定内・想定外の出来事が続いて、どたばたしていました。その最たるものは、3月初旬に植えたメークイーンの種イモがすべて消えてしまったこと。ある日、畝にくぼみを一つ発見して何かなと思っていたら、翌日そしてその翌日とくぼみの数が増え、不安になって種イモを植えたあたりを掘ってみて・・・ほぼすべての種イモがなくなっていることに気づいたのでした。モグラ?イノシシ?アライグマ? 近所の方に聞いてみたら、「それはカラスですなぁ~種イモを植えているのを見てたんでしょう」とのこと。カラスってジャガイモを食べるのね、いや、それよりも土を掘り起こしたりするのね、とびっくりしたり感心したり。時期的に遅いけれど、もう一度、種イモを植え付け、今度は畝全体にカバーをかけました。さて、今年メークイーンが収穫できるのか・・・こればかりは待つしかありません。
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鶏小屋では雛が孵りました。10個の卵のうち6羽が孵りましたが、1羽はすぐに死んでしまい、また2個の卵は殻の一部が割れて中から雛のくちばしが見えていたものの、ついに孵ることはありませんでした。今は5羽の雛がにぎやかに成長中です。
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街の桜は満開を過ぎつつありますが、うちの庭の桜はようやく五分咲きといったところ。花は小さくて遠目には地味ですが、近づくと意外と華やかな八重桜です。

# by kouribakokara | 2019-04-08 21:58 | Comments(0)

春の食材で

2019年4月1日月曜日

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来客続きの週末でした。金曜日は娘がNYから遊びに来た友達を連れて、そして昨日は私の留学時代の友人夫妻とその知人のご家族。菜園はちょうど端境期で大したものは無いのだけれど(相変わらず開いたままの白菜やらスティックセニョール、ネギくらい)、先月作っておいたフキノトウ味噌や今が盛りのつくし、ぺんぺん草の蕾などを総動員。スーパーで出ていたウドも買ってきて料理してみました。
今やどこにでも美味しい料理を出すレストランはあるけれど、わざわざ家にお誘いして私の素人料理を食べてもらう理由は季節を実感してもらいたいから。肌で初春の冷たさと暖かさを、目で咲き始めた花々の色合いを、鼻で山郷の空気と土の香りを、耳でウグイスや様々な野鳥のさえずりを、そして口で春の苦みを味わってもらい、私が日々、あぁ気持ち良いと感じていることを共有してもらえたら嬉しいなと思うからです。
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そんなわけで写真は色々食べてもらった料理の一部。上からフキ味噌入りおにぎり、ウドの炒り煮、最近のレシピで見つけた桜の塩漬けが載った蒸しパン。その他にはぺんぺん草の載ったピザや開いたままの白菜の葉の塩麹炒めなどを作りました。


# by kouribakokara | 2019-04-01 14:05 | Comments(0)

花がつぎつぎに

2019年3月28日木曜日

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窓から見える風景が一度にカラフルになってきました。山茱萸やレンギョウの黄色はもちろんのこと、花桃の濃いピンク(写真上)、モクレンの白、椿の赤、そして開花が始まった桜の淡紅色・・・とりどりの色が朝もやのなか、昼下がりの青空の下、冷え込む夕暮れ時にそれぞれ鮮やかに浮かんだり滲んだり、時間によって違う表情を見せてくれます。
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3年前に植えた庭のヒュウガミズキには今年もレモンイエローの花がたくさん咲きました。足元のどんな小さな野草にも花。スミレやホトケノザ、オオイヌノフグリが地面を彩り、土筆も今が一番の伸び時のようです。植物が満を持して活動を始めたことを身近に感じながら、私も今日は畑仕事や野草つみをして過ごしました。

# by kouribakokara | 2019-03-28 21:16 | Comments(0)

春のお寿司

2019年3月21日木曜日

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昨日のこと、畑で春菊の種を撒いている時、背中に感じた陽光のあたたかさで確信しました。春が来たんだと。そして急いで確かめに行ったのは、近所の荒地。毎年そこに土筆がたくさん出るのです。三日前に見に行った時は姿形がなかったはずが・・・やっぱり出ていました!数センチの若々しい土筆たち。
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私の菜園で冬にうまく巻かなかった白菜から伸びた花芽を収穫した後、敷地内の湿気の多い斜面でセリの若葉を摘み、次に日課となっているぺんぺん草の蕾を採ってからキッチンへ。そろった材料を使って春のお寿司を作りました。自然のあまさとほろ苦さは、冬を越した植物が教えてくれるこの時期だけの特別な味です。

# by kouribakokara | 2019-03-21 09:34 | | Comments(0)

祖母のちぎり絵

2019年3月17日日曜日

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これまで住んだ様々な家になかったけれど今の家にあるもの、それは床の間です。若い頃だったら、床の間にカーテンを吊って収納にしていたかもしれないけれど、今の私には小さなギャラリーのような空間。和室のこの一角の壁に何を掛け、床に何を置こうかと季節ごと、節句ごとに掛け軸や布や花瓶や器を出してきて、置いては眺め、眺めては置きなおす、それはなんとも心楽しい時間です。
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その床の間で活躍するのは、祖母(母の母)が生前にたくさん作ったちぎり絵の色紙です。色紙用の掛け軸を壁にかけておいて、季節ごとに祖母の作品を入れ替えます。雪景色のなかの野鳥、ネコヤナギ、紅葉、野菜、花・・・あらためて眺めては祖母の色使いのセンスや描写の細やかさに驚き、色とりどりの和紙に囲まれて座っていた祖母の姿を思い出します。

# by kouribakokara | 2019-03-17 20:33 | Comments(0)

春の実感

2019年3月12日火曜日

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霜が真っ白に降りる朝もあるけれど、谷あいの集落をつつむ空気は確実に暖かくなってきて、地面の植物を見ていると季節の進み具合がわかります。冬枯れて茶色だった地面もこの数日で小さな野草に覆われ、若葉色になってきました。そうなると楽しみは野草摘み。さっそく畑をぐるりと周り、ぺんぺん草(なずな)の新芽やらスイバの若葉を収穫してきました。
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半端ものの野菜やきのこ、少しだけ残っていたお肉を煮て、仕上げに茹でて刻んだスイバを加えると、酸っぱくてすこしとろみのあるスープになります。ナズナを彩りに。ヨモギの葉を入れた食パンも焼いてみました。春になった実感はまず味覚から。

# by kouribakokara | 2019-03-12 16:12 | | Comments(0)

ひと畝まるごとメークイーン

2019年3月5日火曜日

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昨日は雨、今日は晴れ、明日からまた下り坂という天気予報。次の晴れは金曜だけど出かける予定もあり・・・と考えて、例年より少し早めだけれど、今日、ジャガイモの種イモを植え付けることにしました。1カ月ほど陽当たりの良い縁側で芽出しした種イモ。黒々とした元気な芽を確認してから、40gくらいに切り分けました。切り口に薪ストーブから出た灰をこすりつけ、畝に掘った穴に植えていきます。
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全長5mの畝すべてにメークイーンを、横の短い畝にアンデスとキタアカリをそれぞれ植え付けて今日の畑仕事はおしまい。こんなにたくさんのジャガイモを植え付けたのは初めてです。健康に育った緑の葉っぱのなかに白い花がたくさんつく様子を空想しただけで、なんだか嬉しくなってきました。
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山茱萸の花が咲き始め、飛ぶ虫を追ってガラス戸に激突する小鳥も増えてきました。幸い、この鳥は半時間ばかりじっとした後、正気付いて飛び立って行きました。良かった、良かった。

# by kouribakokara | 2019-03-05 15:26 | Comments(0)

畑の準備

2019年3月1日金曜日

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先月11日はこんな雪景色でした。ただ今季はやっぱり暖冬、いつもは幾度となく見るこんな雪景色もほんの2~3度で、月末にかけて季節は速足で進んだようです。
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冬季、ほとんど休んでいた畑仕事ですが、フキノトウやクロッカスの花を目にして慌てて再開。久しぶりに畝に鍬を入れると、硬くなった表層部の土の下から思いのほか柔らかい黒っぽい土が顔を出しました。うちの畑も3度目の春、少しずつですが土壌が改善してきたのかもしれません。鶏糞や堆肥や牡蠣殻を混ぜ込んで、畝の形を整えました。3月半ばには絹さややスナップエンドウの種まき、ジャガイモの苗の植え付け予定です。ぼんやりしていると季節に追い越されてしまう、とすこし気ぜわしくなってきました。

# by kouribakokara | 2019-03-01 09:44 | Comments(0)

百年の昔、百年の先

2019年2月25日月曜日

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週末、奈良県の吉野杉の産地として名高い川上村で行われた「伐採見学ツアー」に参加しました。我が家を修復してくださった設計事務所の主催で、日本家屋に欠かせない木をプロが伐りだす現場を見るという貴重な機会。お天気に恵まれ、お昼ごろ川上村に参加者30名余りが集合しました。
吉野では木こりのことを「山行き(やまいき)」さんと言うのだそうですが、山行き一筋46年というプロに導かれ、初めて吉野の杉林の中に入りました。空に向かってまっすぐ30mほど伸びた杉林はよく手入れされ、とても明るい空間でした。これから伐ると教えられた杉は、地上1mあたりの幹の周囲が2m半、高さは35m、樹齢130~140年の大木です。倒す方向は数メートル間隔に立つ他の木々の間を縫い、しかも斜面の谷側ではなく山側へ。伐採後そのまま放置して木の水分を抜くのですが、すこしでも山側に倒すと水分の抜けが早いのだそうです。
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見学者はすこし離れた場所で、伐採を見守りました。山行きさんの仕事ぶりはとても静か。慎重に木の幹を観察してチェンソーで受け口をつくり、次いで反対側に追い口をつくり、そこに楔を入れてカーンカーンと数度叩くと、大木からピシッと音がしました。山行きさんが「もう倒れますよ」と言いながら、おもむろに地面のチェンソーを持ち上げ、木から2mくらい歩いて離れた頃、大木はざーっと枝葉が擦れる音を響かせながら、予定した方向へと倒れて行きました。
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倒れた木に近づくと、断面の美しい年輪が見えました。その一カ所に濃い茶色の点。まだその木が人の腕ほどもない細さだった頃、枝打ちをした跡なのだそうです。山行きさんは木を伐ってそういった痕跡を見つけるたび、とても感動すると言われていました。私が見た枝打ちの跡は、きっと明治初めごろのもの。枝打ちをした山行きさんは、自分が生きている間には伐ることも使うこともない木が、何世代も後に立派な大木に成長し美しい材となるようにと、まさにその場所にやってきて枝を打ったのでしょう。山行きさんの仕事は次世代、更にその先を思って木を手入れし、伐採すれば1世紀以上前の先人の仕事に思いを馳せるという、なにか長い長い時間の流れのなかにありました。
帰宅して、家の梁や柱を眺めました。私はこの家に住んできた人たちのことを考えたことはあっても、そのずっと前、梁や柱となった木を育て伐りだした人のことを考えたことはありませんでした。先人たちの思いと仕事が形になった木の家、大切に使って磨いて、何世代か先の見知らぬ人に残していく長い時間の中の1人に私もなりたいものです。

# by kouribakokara | 2019-02-25 20:23 | Comments(0)

和歌山へ (3)高野山

2019年2月20日水曜日

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翌朝、宿を出て高野山に向かう前に、道の駅龍神のすぐ近くにかかる長い吊り橋を渡りに行きました。日高川の川面から10mほどの高さ、全長57mの木製吊り橋です。朝の冷気に包まれた吊り橋を渡り、向こう岸の皆瀬神社に参拝。
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龍神高野スカイラインはこの日もほとんど他の車の姿を見ることはありませんでした。尾根沿いに走る道路は高度を上げ、気づけば1200m~1300m。車窓から見えるのは雪国のような山の景色でした。近畿地方でも暖かいというイメージの和歌山県で、こんなに美しい樹氷を見ることができるとは。水墨画のような雪景色のなかを1時間ほど走って、車は高野山の立派な大門に到着しました。
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井上靖監修『私の古寺巡礼 四』に司馬遼太郎が高野山のことを書いていて、その最初に「山上はふしぎなほどに平坦である。そこに一個の都市でも展開しているかのように」という箇所があるのですが、まさにそんな感じ。あんなに山道を超えて来たのに、大門から奥の院までの広大な平たい土地に数々の塔やお堂、寺社や墓地が建ちならんで、そこが高い山の上であることを忘れてしまうような空間です。高野山はあまりに広すぎて、半日ですべてを見て回ることはできないということが今回よくわかりました。限られた時間の中で印象に残ったのは金剛峯寺。建物やその内部の趣向をこらした襖絵、日本最大の石庭など渋さとあでやかさ、静と動の対比がアートを鑑賞した後のような余韻となって心に残っています。

# by kouribakokara | 2019-02-20 21:05 | | Comments(0)

和歌山へ (2)龍神温泉

2019年2月16日土曜日

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日本三美人の湯のひとつ、龍神温泉へ。高野龍神国定公園のただなか、標高600mの山懐に抱かれた静かな温泉郷です。南部梅林から道のりにして50キロ余り、冬タイヤ+チェーン所持の車のみが通行できる山道を登り、1時間余りで到着。
泊まったのは上御殿という宿で、建物は江戸時代に建てられ有形文化財に指定されています。2月の平日だったせいか、宿泊客は私たちだけという贅沢さ。古い建物に流れてきた長い長い時間をそこここに感じながら、温泉や地元の食材を使った食事を静かに味わうことができました。料理の味をいっそう引き立てていたのは、長く使い込まれてきたらしい紀州漆器や食器の美しさ。これまで宿泊した宿のなかでも、また泊まりたいと思う宿でした。

# by kouribakokara | 2019-02-16 12:09 | Comments(0)

和歌山へ (1)和歌山城と南部梅林

2019年2月12日火曜日

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先週、1泊2日で和歌山方面へ家族旅行に出かけました。行き先は和歌山市とその周辺、南部(みなべ)梅林を経て、龍神温泉で1泊、翌日に高野山というコースでした。こちらに引っ越ししてから東へ西へ、そして北には行ったけれど、南方面は初めて。交通手段はいつものように車です。
大阪からだと和歌山市は思った以上に近く、県境を越えたらすぐでした。まずは和歌山城へ。天守と小天守が渡り廊下でつながった連立式の城は巨大ではないものの、さすがに徳川御三家の居城といった風格でした。石垣や階段に使われているのは「紀州青石」と呼ばれる緑泥片岩。その青っぽい色彩が、これまでに訪ねたお城とは違う雰囲気を醸し出していました。
和歌山市内で驚いたのは時間貸の駐車場がそこここにあって、しかも格安。そのうえガソリンが安いこと。たしかに今回の旅で実感したのですが、和歌山は目的地までの動線が長いうえに山がちなので高低差もあり、車が欠かせない所と言えそうです。
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加太漁港でとれた新鮮な魚料理の昼食の後、次にむかったのが南部梅林でした。毎年、南部の梅農家から梅干し用の完熟梅を取り寄せている私は、どんなところで梅が採れるのか見てみたかったのです。で、実際に梅林を見て驚いたのは、その広大さ。勝手に平坦な農園を思い描いていたのですが、実際にはゆるやかな丘陵一帯がすべて梅林でした。「車でまわる梅林コース」という表示に導かれて車1台がようやく通れる狭い道に入っていくと、その道はうねうねと丘陵を上がったり下がったりしながら、梅林の中を延々と続いていました。途中で梅農家の軽トラと譲り合ってすれ違いながら、とろとろと半時間以上も梅を観ながら走って、ようやくにもとの地点に戻りました。梅はまだ三分咲くらいでしたが、底冷えのする空気の中に強い香りを放っていました。

# by kouribakokara | 2019-02-12 17:50 | | Comments(0)

手紙の束

2019年2月4日月曜日

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1月は妹と何度か実家に行き、押し入れや物入れの片づけをしました。母は押し入れや物入れの表層部、つまり扉を開けてまず目に入る手前部分のモノのみを使って暮らしていて、腕をぐっと伸ばして届くあたりのモノはほぼ動かしていない状態。何が入っているのか本人も忘れているので、全部出して整理しようということになったのです。始めてみれば、まぁ出てくること、出てくること・・・魔界は思ったより深く、まだ当分は通わねばなりません。
ところで、そんな整理中に古い手紙の束を見つけました。見覚えある封筒、見覚えある字。百通を超すエアメールは、私がシンガポール留学時代からモルディブ在住時代までの間に両親や妹に送ったものでした。80年代初めから半ばですから、海外からの通信手段は手紙が中心、国際電話はオペレーターを通し料金も高額でした。もちろんeメールなんて影も形もない時代に、両親は未知の国に行った娘からの手紙をすべて保管していたのでしょう。
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読み返してみると懐かしいだろう、とすべてもらって帰ったのですが、何通か読んだところで若い自分の未熟さや幼さに失笑してしまいました。あの頃の私、あの頃の記憶は今の私の奥の奥、根っこのほうにあるのだからそれでいいじゃない。そう思って、すべて廃棄処分に。ただその前に写真を数枚撮りました。留学先だった南洋大学(今はシンガポール大学に統合)と印刷された封筒や当時の切手は、蒸しかえるような暑い学生寮の部屋の窓を全開にして、勉強の合間にせっせと手紙を書いていた若い日の自分の姿に再会させてくれました(写真は1981年のシンガポールの切手と1986年のモルディブの切手)。

# by kouribakokara | 2019-02-04 21:20 | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


by kouribakokara

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メモ帳


http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html

「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。

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