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セントラル・ヒーティング

2011年11月16日水曜日

セントラル・ヒーティング_a0238314_11251885.jpg11月に入ってから、アスタナで気温が零度以上に上がる日はなくなりました。風の強い街なので、体感温度は実際の温度よりさらに10度くらいは低くなります。
珍しく風が穏やかで雪もやんだある午後、部屋の窓からイシム川を見ると人影が見えました。川面はほぼ凍っているようで、それを確かめるように歩いています。向こうに見える青い屋根は、博物館。
外の寒さに反し建物の中が20度以上あるのは、セントラル・ヒーティングのおかげです。ここで言う「セントラル」とはアスタナ市のこと。市の中央ボイラーの熱源が給湯管を通ってアスタナ全体を暖めているのです。10月に入ると、市当局は「○日よりヒーティングを開始する」と通達を出します。それを受けてハイヴィルでも、各世帯のラジエーターを点検する試運転の日があり、水漏れなど異常の有無を確かめてから本格的に使い始めました。アパートの入り口に何重にもドアがあること、家のなかの各部屋はもちろん、廊下・エレベーターホールなど公共の場にもたくさんラジエーターが設置されていることの意味は、厳しい寒さになって初めて理解できました。
by kouribakokara | 2011-11-16 12:27 | | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


by kouribakokara

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