遊牧民の器

2012年1月5日木曜日

a0238314_2224150.jpg写真はウズベキスタンの陶器です。3年前、横浜で開かれていたアジアの織物展の会場で見つけ、細かな手書きの模様と青色に魅せられて買いました。その時初めて、中央アジアには何やら魅力的な器があるらしいことを知りました。カザフスタンに行くと決まった時、一番楽しみにしていたのが食器集め。日本の伊万里や備前や益子のように、カザフスタンの名陶をくまなく訪ねようと妄想していました。ところがカザフスタンに行ってみれば、売られているのはヨーロッパ製か中国製の皿ばかり。収穫市で見かけたカザフスタン製は木製の酒器だけ。陶器が販売されると聞いて出かけた年末の市で見たのは、写真と同じウズベキスタン製でした。陶器の産地ウズベキスタンと中国にはさまれ、カザフスタンの陶器はすたれてしまったのでしょうか。
年末に帰国してから中央アジアの歴史の本を買いました。新幹線の中で読んでいると、「紀元前の遊牧民は金属器や木器を使い、土器は使用しなかった」というくだりが・・・移動生活をする遊牧民にとって、割れる器は実用的ではなかったのです。陶器も然り。ウズベキスタンにはフェルガナ地方などの肥沃な農地があり、定住する農耕民族がいたからこそ陶器も盛んに焼かれたということなのでしょう。ふとそんなことに思い至って顔を上げると、窓の外は雪景色の米原でした。
by kouribakokara | 2012-01-05 22:43 | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html

「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。

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