クルト

2012年6月1日金曜日

アスタナの市場には実にさまざまな乳製品が売られています。そのなかで早くから気になって仕方なかったのが「クルト」。中央アジアの広い地域で食されている乾燥チーズです。原料は牛乳や羊乳。形は立方体や球形、円柱形など様々ですが、いずれも一辺あるいは直径が1~2cmほどの小さなかたまりです。
知り合いの外国人にクルトのことを聞くと「食べたことがない」人が多く、食べたことのある少数派も「あえてまた食べたいとは思わない」とのご意見。そう聞けば、へそまがりの私はなんだかワクワク。「きっと深い味わいがあるに違いない」との確信が深まります。勝手な自論では、世の中で多くの人が一口食べて美味しいと感じるものの多くは見かけが良くて味はあまり複雑でないもの。外見からは食欲がそそられなくても、地元で昔から広く食べられているものには必ずや深いうまみがあるものです。
a0238314_1112121.jpg写真は市場で見つけたクルト。様々ある中から、パッケージに惹かれて3種類を買ってみました。共通する特徴はかなり塩辛くて固いこと(冷蔵庫に長く置き忘れていたチーズのように)。写真左の四角いものはこの中では一番酸味が強く、右のはブルーチーズにも似たクセのある味でした。真ん中のクルトは塩味のあとにミルクの後味。少しずつかじっているうちに、じわじわと美味しさがわかってきます。
パッケージの絵のように、かつてはどこの家でもお母さんがクルトを手作りし、子どもたちも丸めたり干したりするのを手伝ったのでしょう。事務所の現地スタッフ(40代)によると、クルトは子どもの頃のおやつだったとか。近所のあちこちに干してあるクルトを勝手につまみ食いしても、とがめられることはなかったそうです。市場ではパッケージ入りではないクルトが山積みで量り売りされています。きっとお店によって味が違うはず。そのうち自分好みの味のお店を見つけたいと思います。
by kouribakokara | 2012-06-01 11:34 | | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


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旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。

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