かつお節
2012年8月6日月曜日
帰国中にしたかったことのひとつ、それは自分でかいたかつお節で出汁をとること。
我が家には何年も前に義母からもらった「かつお節削り器」があります。料理好き、道具好きだった義母は、生前、「ホンモノ」がよくわからない若い嫁にこういうホンモノをくれました。そしていつもただ一言、「持ってなさい」と言うのです。今ごろになって、聞いておきたかったことがたくさんあり、同時に、暖簾に腕押しのような嫁で申し訳なかったなぁと後悔します。
さて、この削り器。箱全体が桐製で、かんな台の部分は丈夫な白樫です。ずっしりと重くて大きく、鎮座している棚からおろすにはけっこう力が必要です。昨日のこと、やっとかつお節を買ってきて削ってみました。「削る」といっても思っていたよりずっと難しく、一筋縄ではいきません。かつお節の持ち方、削る方向、力の入れ具合などノウハウがあるようで、初心者の私にはシャッ、シャッと小気味良い音が出せませんでした。
それでも、削ったかつお節と昆布でとった出汁は驚くほど透明で、香り高いものでした。「え、これは私がとった出汁?!」と思うほど。贅沢な出汁を味わうため、夕食は「素うどん」。ちょうど小豆島の手延べうどんがありました。
出汁をとったあとのかつお節と昆布は佃煮に。これがまた、今までと同じ方法で作ったのに嘘のように美味しい佃煮になりました。素材と道具はどちらも大切、そしてこの両者があれば料理の腕を補ってあまりあると改めて思いました。
帰国中にしたかったことのひとつ、それは自分でかいたかつお節で出汁をとること。
我が家には何年も前に義母からもらった「かつお節削り器」があります。料理好き、道具好きだった義母は、生前、「ホンモノ」がよくわからない若い嫁にこういうホンモノをくれました。そしていつもただ一言、「持ってなさい」と言うのです。今ごろになって、聞いておきたかったことがたくさんあり、同時に、暖簾に腕押しのような嫁で申し訳なかったなぁと後悔します。
さて、この削り器。箱全体が桐製で、かんな台の部分は丈夫な白樫です。ずっしりと重くて大きく、鎮座している棚からおろすにはけっこう力が必要です。昨日のこと、やっとかつお節を買ってきて削ってみました。「削る」といっても思っていたよりずっと難しく、一筋縄ではいきません。かつお節の持ち方、削る方向、力の入れ具合などノウハウがあるようで、初心者の私にはシャッ、シャッと小気味良い音が出せませんでした。
それでも、削ったかつお節と昆布でとった出汁は驚くほど透明で、香り高いものでした。「え、これは私がとった出汁?!」と思うほど。贅沢な出汁を味わうため、夕食は「素うどん」。ちょうど小豆島の手延べうどんがありました。
出汁をとったあとのかつお節と昆布は佃煮に。これがまた、今までと同じ方法で作ったのに嘘のように美味しい佃煮になりました。素材と道具はどちらも大切、そしてこの両者があれば料理の腕を補ってあまりあると改めて思いました。
by kouribakokara
| 2012-08-06 19:17
| 食
|
Comments(2)
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CK
at 2012-08-08 17:29
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懐かしい削り器ですね。子供の頃に母の手伝いでよく使いました。刃の微調整、削り手の気分によって小さな削りカスの様になったりカンナで削った様に薄くてきれいな仕上がりになったりしてなかなか難しい作業でした。それにしても代代伝わる物を大切に
保管していますね。ご自分で集めた世界の民芸品を含めると家中が一杯になりそうですね。
保管していますね。ご自分で集めた世界の民芸品を含めると家中が一杯になりそうですね。
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kouribakokara at 2012-08-09 08:48
やはりかつお節を上手に削るには、練習が必要なんですね。
ご指摘のとおり、家のなかはいろいろな物が詰まっています(笑)。CKさんからご推薦いただいた『コットンが好き』(高峰秀子著)を読み始めました。共感するところがいっぱいです。
ご指摘のとおり、家のなかはいろいろな物が詰まっています(笑)。CKさんからご推薦いただいた『コットンが好き』(高峰秀子著)を読み始めました。共感するところがいっぱいです。
海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。