人気ブログランキング | 話題のタグを見る

チャイナ・マーケット

2012年10月14日日曜日

チャイナ・マーケット_a0238314_11264089.jpgある快晴の朝、マザー・テレサのシスターたちと車で向かったのは「チャイナ・マーケット」と呼ばれる郊外の市場。シスターが貧困家庭を訪問する時に持って行く物資の買出しです。
前にも書いたように(9月6日付)、ボヤが出たことから炊き出しはお休み中。シスターたちが暮らす一戸建てのガレージを改装し、11月からの再開をめざして準備が進んでいます。その間にも季節は進み、冬物の衣類や食料がどうしても手に入らない人たちに、シスターは必需品を届けています。
シスターの手伝いをする外国人のなかで、運転に制約がない人は少数です。多くは自分で運転することを禁じられ、ドライバーを雇っています。そのためシスターたちにしてみれば、やや遠出して「超」ローカルな場所に買出しに行く時の足を頼みにくいようなのです。その点、何の制約もない私。以前からチャイナ・マーケットの噂は耳にしていたので、買出しのことを切り出されると二つ返事で引き受けました。
チャイナ・マーケットという名前はどこから来たのでしょう。カザフスタンがまだ貧しかった時代、中国の物資が陸路で大量に流れ込み市を形成していたであろうことは想像できます。旧都アルマティの郊外にも同じような市があり、中国の通貨(元)も流通している(いた)とも聞いたことがありますが、現在の状況は定かではありません。アスタナのチャイナ・マーケットは、今や卸売り市場のような存在だと思います。大小のトラックがたくさん来て、小売店が買っていくようです。通貨はもちろんカザフスタン・テンゲ。確かに衣類や日用品は中国製品が多く、上等なものはないけれどなんでも揃います。生鮮食料品は安くて新鮮。私がふだん買い物をしているマーケットの物価の3分の1以下でした。チャイナ・マーケット_a0238314_11492584.jpg
シスターたちはメモを片手ににこやかに価格を聞き、安い店で米・砂糖・小麦粉などを25kg入りの袋でばんばん買いつけていきます。調理油、野菜、肉、長靴、マットレス(敷布団)などなど、店の人に助けてもらって車に積み込み終えると、写真のように満杯になりました。
実は私の車、時代に反し排気量が大きくて環境にわる~い車です。なので運転のたび「ごめんなさい」という感じでしたが、この日ばかりは別。何も載せていないかのようにスーッと動き出し、買出しは無事終了しました。
by kouribakokara | 2012-10-14 12:32 | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


by kouribakokara

カテゴリ

全体



古民家再生
公園
未分類

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
more...

最新の記事

春分の積雪
at 2024-03-21 10:00
体調回復後の薪仕事
at 2024-03-16 16:24
めぐみの雨降り
at 2024-03-05 10:33
初春のパスタ
at 2024-02-24 15:45
春にむけて
at 2024-02-19 11:31

ライフログ


Apples Are from Kazakhstan: The Land That Disappeared [PR]


シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く [PR]


死の家の記録 (新潮文庫) [PR]


玄奘三蔵、シルクロードを行く (岩波新書) [PR]


中央アジアを知るための60章【第2版】 (エリア・スタディーズ26) [PR]

メモ帳


http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html

「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事

画像一覧