陸路キルギスタンへ
2012年11月11日日曜日
朝7時、アルマティを出て西へ西へ。カザフスタンとキルギスタンの国境にむかいます。進行方向の左には天山山脈の山並みのひとつ、クンゲイ・アラ・トーの雄姿が続き、山麓の町や村は燃料に使う石炭の白い煙のなかに沈んでいました。
しばらくすると、山頂を照らしていた陽光が、草原まで届いてきました。
国境までの道は初め片道2車線、途中から片道1車線の対面通行に変わります。思ったよりずっと良い道ですが、交通事故の多発地帯とか。追い越しをする車を冷や冷やしながら眺めました。
2時間余で国境です。通関を待つ車が長蛇の列を作っていました。建物の内部は、パスポートを手にした大勢の人が押し合いへし合いの満員電車状態。カザフスタンとキルギスタンの国境を越えるには、かなりの忍耐が要りそうです。国際機関の公用車に乗った私たちはすんなり通過させてもらい、皆さん、ちょっとごめんなさい・・・。
キルギスタンの首都ビシュケクの手前で、車は東に方向を変えました。イシククル湖を見るためです。湖岸に出る山越えの道で、羊の放牧をしている年配の男性に会いました。
天山山脈に囲まれ、標高1600mにあるイシククル湖。天山からの水が流れ込み、琵琶湖の9倍の広さを持つ内陸湖です。湖の北岸を東へと走ると、右手に湖、向こうにテルスケイ・アラ・トーの急峻な山並が望めます。写真はチョルポン・アタという湖岸の町の丘から撮ったもの。
イシククル湖の夕景。夏は観光客でにぎわう湖も、今は晩秋の静けさ。7世紀、玄奘三蔵がインドへと向かう途中に通過したイシククルの風景もこんな風だったかもしれません。
by kouribakokara
| 2012-11-12 18:23
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海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。