ゴミ拾い
2016年5月14日土曜日
この9カ月、古民家でずーっと続けている作業がゴミ拾いです。これまでに30ℓのゴミ袋が何個一杯になったでしょう・・・20袋、いえいえ30袋、もしかしたらもっとかもしれません。
去年の夏、初めて古民家を訪れた時、敷地は雑草に覆われていました。雑草ぼうぼうはどちらかと言うと好き。一面の芝生よりずっと好みですが、敷地内を歩いてみて大量のゴミが埋蔵されているらしいと気付きました。長年、年老いたおばあちゃんが一人暮らししていたらしいし、昔ながらの習慣で家から出たゴミを土に埋めていたのかもしれません。座敷の前にある和風の庭を除いて、敷地のいたる所からゴミが顔をのぞかせていました。
最初は地上に出ているゴミだけ拾ったのですが、そうすると、今度は小さなゴミ、半分地中に埋まったゴミが目立つのです。その大半はプラスティック。ビニール袋に包まれ土に埋められた有機物はたぶんもう影も形もないのですが、無機物は細かい繊維や粒子となっても土にかえることはありません。足元の緑の草花の間から、直径が1㎜にも満たないプラスティックの繊維が光っていて、それを引っ張ると土の中から空き缶やらストッキングらしきものやら懐かしい菓子袋やらが出てきたりすることも。何十年もかけて埋められた無機物をたかが9カ月できれいにできるはずもなく、私のゴミ拾いは延々と続いているのです。
ゴミを拾いながら思うのは、スーパーの買い物袋や食品のパッケージなどに急速にプラスティックが使われるようになった昭和時代のこと。一度作り出したら最後、決して自然に戻らないものが大量に生産されるなんて、大変な間違いじゃなかったのか。そんな時代の恩恵を受けて育ち、これまでビニール袋に生ゴミを入れて捨ててきた私は、古民家再生にとりかかって以来、罪滅ぼしのような気持でプラスティックの繊維を地面から回収し続けています。とはいえ、私が集めた無機物はゴミ処理場で処理されて、やっぱり環境を汚してしまうのだけれど。
(写真ではわかりにくいですが、無機物の繊維やチップが地面から顔を出したり散乱しています)。
去年の夏、初めて古民家を訪れた時、敷地は雑草に覆われていました。雑草ぼうぼうはどちらかと言うと好き。一面の芝生よりずっと好みですが、敷地内を歩いてみて大量のゴミが埋蔵されているらしいと気付きました。長年、年老いたおばあちゃんが一人暮らししていたらしいし、昔ながらの習慣で家から出たゴミを土に埋めていたのかもしれません。座敷の前にある和風の庭を除いて、敷地のいたる所からゴミが顔をのぞかせていました。
最初は地上に出ているゴミだけ拾ったのですが、そうすると、今度は小さなゴミ、半分地中に埋まったゴミが目立つのです。その大半はプラスティック。ビニール袋に包まれ土に埋められた有機物はたぶんもう影も形もないのですが、無機物は細かい繊維や粒子となっても土にかえることはありません。足元の緑の草花の間から、直径が1㎜にも満たないプラスティックの繊維が光っていて、それを引っ張ると土の中から空き缶やらストッキングらしきものやら懐かしい菓子袋やらが出てきたりすることも。何十年もかけて埋められた無機物をたかが9カ月できれいにできるはずもなく、私のゴミ拾いは延々と続いているのです。
ゴミを拾いながら思うのは、スーパーの買い物袋や食品のパッケージなどに急速にプラスティックが使われるようになった昭和時代のこと。一度作り出したら最後、決して自然に戻らないものが大量に生産されるなんて、大変な間違いじゃなかったのか。そんな時代の恩恵を受けて育ち、これまでビニール袋に生ゴミを入れて捨ててきた私は、古民家再生にとりかかって以来、罪滅ぼしのような気持でプラスティックの繊維を地面から回収し続けています。とはいえ、私が集めた無機物はゴミ処理場で処理されて、やっぱり環境を汚してしまうのだけれど。
(写真ではわかりにくいですが、無機物の繊維やチップが地面から顔を出したり散乱しています)。
by kouribakokara
| 2016-05-14 23:33
| 古民家再生
|
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海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。