新年
2017年1月1日日曜日
半年経って大きく変わったこと、ひとつは旬の野菜でないものをスーパーで見た時のすごい違和感。たとえば寒い時期にキュウリを食べようと思わなくなりました。自分の小さな畑やご近所からいただいた野菜で暮らすと、例年になく夏はひたすらキュウリ・トマト・ゴーヤを、秋にはひたすらナスを、今は毎日のように白菜や大根・ほうれん草を食べる暮らしがとても自然な感じです。みずみずしくて甘い旬の野菜は飽きることはなく、体の中がきれいになるような感覚です。
大晦日はいつも以上にばたばたして、ブログを更新する時間もありませんでした。いつもなら早々と年越しそばを食べ、除夜の鐘が聞こえる頃には近所の神社に詣でていたのですが、古民家周辺の真っ暗な夜道では動物に出会いそうだし、今回は初詣を元日に変更し、「ゆく年くる年」を見ながら熱いお蕎麦をすすって2017年を迎えました。
振り返れば、去年は暮らし方を大きく変えた年でした。長い途上国生活のなかで考えさせられたこと、感じたことと自分のこれからの日本での暮らしを相反するものにしたくない、そう思ったら、あらゆるサービスと物品をお金で「買う」生活、本当は自分でできるはずなのに知らない(見えない)誰かに依存せざるを得ない仕組みに取りこまれた生活から抜け出したい・・・そうしてこの山あいの古民家に移り住んだのでした。
近所の方たちと立ち話したり、草刈りや清掃活動の折りにお茶を飲んだりすると、巨大化した街で忘れていた人間関係にはっとさせられたり懐かしく思ったりすることもしばしば。消費する側にいた人間が生産する側に近いところで暮らすこと、そしてせめて少しくらいは何かを生産することで、お金の原理だけで突っ走る社会が変わるのに、そんな気がして仕方ありません。
はい、なので自分も今年はもっとまじめに畑作りに取り組まねばと言い聞かせているところです。
by kouribakokara
| 2017-01-01 15:08
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海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。