新茶
2017年6月6日火曜日
パリに出かける前のことですが、敷地内の崖っぷちとか林の影とかに自生している小さなお茶の木をくまなく巡って、やわらかな新芽を摘みました。茶摘みは歌にもあるように立春から数えて八十八夜、5月初旬が一般的なようだけれど、なにしろうちのお茶の木は茶畑よりはるかに過酷な環境にあるため、茶摘みも百夜くらいになるのです。そして摘む人も、停めてある軽トラの荷台に手をかけて崖を滑り落ちないようにしながら、もう一方の手を精一杯伸ばし・・・写真のような感じ。
時間がかかるわりに葉っぱはたいして集まらないのですが、お茶の木だってようやく出した芽を片っ端から摘まれてしまうわけで、お互い大変です。摘んだ葉はすぐに洗い、1~2分ほど蒸気のあがった鍋で蒸します。そう、去年のこと、蒸さずにいきなりホットプレートで蒸し焼きして、茶葉にならなかった苦い経験を思い出し、今年はちゃんと蒸しました。それからフライパンを35~40度の温度に保ち、蒸した茶葉がからりと乾くまで手でもみながら少しずつ炒っていきます。35度というと、ガスをつけてもすぐに止めねばならない低温。フライパンにつきっきりで作業をしていくと、最初は葉から出る油分でべとべとしていた手が徐々にさらっとしてきます。1時間ほどで最初の分量の5分の1の茶葉の出来上がり。この間に立ち込める良い香り・・・これはもう驚きの芳香です。緑茶というより上質の烏龍茶のような、とびきり品のよいお香のような。
時間がかかるわりに葉っぱはたいして集まらないのですが、お茶の木だってようやく出した芽を片っ端から摘まれてしまうわけで、お互い大変です。摘んだ葉はすぐに洗い、1~2分ほど蒸気のあがった鍋で蒸します。そう、去年のこと、蒸さずにいきなりホットプレートで蒸し焼きして、茶葉にならなかった苦い経験を思い出し、今年はちゃんと蒸しました。それからフライパンを35~40度の温度に保ち、蒸した茶葉がからりと乾くまで手でもみながら少しずつ炒っていきます。35度というと、ガスをつけてもすぐに止めねばならない低温。フライパンにつきっきりで作業をしていくと、最初は葉から出る油分でべとべとしていた手が徐々にさらっとしてきます。1時間ほどで最初の分量の5分の1の茶葉の出来上がり。この間に立ち込める良い香り・・・これはもう驚きの芳香です。緑茶というより上質の烏龍茶のような、とびきり品のよいお香のような。
そして出来上がった茶葉でお茶を淹れてみたら、正直、これまでで一番のなんともいえない美味しいお茶でした。二煎目も三煎目も違う味わいを楽しんで・・・でも茶葉はあと2回分くらいしかないので、なにか特別な日のために大切にとっておきたいと思います。
by kouribakokara
| 2017-06-06 11:36
| 食
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海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。