掘り当てた!
2017年3月16日木曜日

草の勢いが増す春本番の前に、敷地をすこし整備しなくては・・・先日から置きっ放しの古材を片づけたり、苗木の植え替えをしたりしています。ついでにまだほとんど手をつけていなかった場所のゴミ拾いも。「拾い」というより、地面の浅い部分に埋まったまま土に還らなかった無機物を「掘り出す」という感じ。ちょろっと枯草の間からビニール紐やガラスの破片が見えたら、それをたよりに周りに埋まっているゴミを分別しながら回収します。生活ゴミばかりで入浴剤「バブ」の袋、オロナミンCドリンクの瓶、小さなキューピー人形、鼻緒のとれた下駄・・・泥だらけのゴミを見ながら自分が育ってきた時代を振り返ります。
印判の小皿がたくさん入っていました。印判というのは型紙を使って陶器に模様を印刷する技術で、特に明治以降、たくさん作られた庶民の器です。手描きで模様が描かれた陶器と比べれば、骨董としても安価なのだけれど、明治・大正期の印判には大量生産のプリントとは違う細やかで面白い絵柄がたくさんあって、独特のレトロ感を醸し出しています。興味のない人にはただの時代遅れのお皿だろうけど、私はお宝を掘り当てた気分。いや~なんというめぐり合わせ。どきどきしながら全部取り出しました。かつて何十枚も同じものがあったのでしょうけれど、無傷で出てきたのは十数枚。すぐに持ち帰ってまず水洗い、次に洗剤で洗い、大鍋に入れてことことと熱湯消毒しました。よく見たら、絵が楽しい。ベロ藍のお皿は壺と扇子、薄い青のはヒョウタンをモチーフにしたような模様、緑色の小皿は梅と竹でした。これからは我が家で大切に使います。え~っと思われる方がいるかもしれないけど、世に骨董と呼ばれるものの何割かはこんな風に発掘され、洗われて、陽の目を見たものなんだろうと思うんですよねー。

先日もそんなゴミ拾い中、これまで見たことない分厚い袋がけっこう地中深くまで埋まっているのに気づきました。掘ったら神棚のお供えに使う神具一式でした。割れて重なりあっている神具を取り出したら、その下にまだ陶器類が重なっている気配。うわ~ゴミの山を掘り当ててしまったか~と思いながら一部を取り出してみたら。!!!

by kouribakokara
| 2017-03-16 12:36
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海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。
by kouribakokara
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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html
「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。