ビッグイシュー

2019年1月16日水曜日

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買い物に出かける駅前の陸橋で、いつものおじさんからビッグイシューの最新号を買いました。今月のスペシャル・インタビューはラミ・マレック。話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」でロックバンド「クィーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーを演じた俳優です。思い起こせば、80年代に私の周囲にもクィーンの熱烈なファンがいたなぁ。私は音楽全般にほんとに無頓着な若者だったので、今回の映画でさえ実は観に行こうと思っていませんでした。ところがビッグイシューの記事を読んで、別の視点でこの映画を観るのもおもしろそうだと思えてきました。
俳優ラミ・マレックはエジプト系二世のアメリカ人で、友達に隠れてアラブ系の音楽を聞いて育ち、ラミが演じるフレディもまたインド系タンザニア人でイギリス式の教育を受けて育ったそうです。自分のアイデンティティの確立に葛藤した2人が時空を隔ててこの映画の制作で出会い、ラミ・マレックの人生に深く影響したという内容は興味深いものでした。

ところで、ビッグイシューという雑誌、ご存じですか。世界数か国で定期的に発行され、ホームレスの人たちが自立を目指して販売しています。1冊170円で仕入れた本を350円で販売し、180円が販売者の収入です。販売する場所や方法、販売者自身の精神的身体的状態について条件をクリアした人がこの雑誌を販売するそうです。私は初め、ひとりでも自立した生活を営める人が増えればいいなという思いで購入したのですが、実際のところ雑誌そのものがとても読みごたえがあり、今ではすっかり読者として新刊を楽しみにしています。きっとそんな人がたくさんいるはず。まだ読んだことのない方がいたら、街角で手に取ってみてくださいね。

# by kouribakokara | 2019-01-16 14:52 | Comments(0)

水泉動(しみずあたたかをふくむ)

2019年1月14日月曜日

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大寒を控えたこの数日は、七十二候では「水泉動」。厳寒とはいえ地中では凍った水が少しずつ溶け始める時期という意味で、真冬に待ち遠しく春を思う、そんな気持ちが表れた言葉です。ところが、この暖冬・・・確かに朝の庭は霜で真っ白だけれど、陽当たりの良い場所では早くもフキノトウが顔を出し、庭のミモザの蕾は日に日に色味を増しています。
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このあたりも何度か雪が舞ったきり一度も積もっていません。過去2度の冬と比べると薪の減り方は緩やかで、室温も高め。冷え込みの厳しさを実感せずに冬が半分過ぎてしまい、いや、これはちがうでしょ、ちゃんと寒くなってよ~と思うこの頃。厳寒のなか仕込むからこそ味噌はおいしく、畑の野菜は甘く、早春の草花を発見した時の嬉しさは倍増するのに。。。

# by kouribakokara | 2019-01-14 17:30 | Comments(0)

新年

2019年1月9日水曜日

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年初の投稿もできないまま、世の中はすっかり日常ですが・・・あらためまして、新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
去年12月中旬にLenovoのカスタムパソコンをオーダーしてから1カ月近く、ようやく昨日、手元に届きました。振り返ると、30年前のワープロ時代に始まり、デスクトップ・コンピューターを経てノート・パソコンへとこの類の機器が自分の机上にないという経験は初めてでした。不便でしたが、おかげで気付かされたこともあります。私はこれまで翻訳の仕事やブログの作成、メール以外でもけっこうパソコンの前で時間を潰していたらしいのです。その証拠にパソコンのない年末は大掃除がさっさと終わり、お節の準備も30日に完了、31日は我が家で年越しをする母を迎えに行き、帰路にコーヒーショップでお茶などするゆとりも。長い主婦歴のなかでもほんとにゆったりと焦らず楽しく年末年始の家事をこなし、これからのパソコンとの付き合い方を考える機会になりました。
去年の年頭に自分のなかで立てた1年の計、それは実は「本を100冊読む」ということでした。で、年末の集計で実際に読んだのは37冊でした。3月までは順調に冊数を重ねたものの、酷暑の夏はほとんど読まず、パソコンがなかった12月に駆け込みで読んでようやく目標の4割弱。年間100冊の読書とは「計」というよりも「野望」だったことを思い知りました。が、懲りずに今年も同じ目標で自分に読書を課そうと思います。

# by kouribakokara | 2019-01-09 12:05 | Comments(0)

お休み中

2018年12月15日日曜日

鳥取旅行の話の途中で、ちょっとブログを休止中です。パソコンが急に動かなくなって、色々試みたけど復旧できないみたいです。携帯を使って文章をかくのは苦手だし、新しいパソコンが届くまで2週間ほど、お休みします。でもそのおかげで、ゆっくり本を読んだり葉書を書いたり、時間の流れ方が違うことが新鮮です。
パソコンの故障の原因には心当たりが・・・もうだいぶ前、コーヒーをドバーッとこぼしたこと。パソコンとコーヒー、絶対のペアなのですが、止めなくちゃなぁ。

# by kouribakokara | 2018-12-16 13:02 | Comments(0)

鳥取(3)鳥取市半日観光

2018年12月10日月曜日

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坂井原集落の後、鳥取市に入り鳥取駅近くのビジネスホテルで1泊。翌朝早めに鳥取城跡に向かいました。
この日も快晴で、二の丸跡からは眼下に市街地が一望できました。日曜日ということもあったでしょうが、どこかのんびりとして澄んだ空気に包まれた地方都市の眺めです。鳥取城跡の石垣は最近ようやく修復工事が終わったとのこと。整然と並ぶ美しい石垣を眺めながら、その上に建っていたであろう堅牢な城を想像しました。
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日本ではここでしか見られないという巻石垣。石垣を補強するために江戸後期に補強された部分だそうです。そこだけが現代アートのようなおもしろい眺めでした。さて、ここまでは山麓にある江戸期の城郭部分ですが、それ以前の戦国時代に造られた山城の跡を見るためには天球丸の片隅にあるお稲荷さんの鳥居をくぐり、標高263mの久松山山頂までの山道を登らねばなりません。私は下調べ不足でドライビングシューズのまま登ったのですが、すれ違う人はトレッキングシューズに熊よけの鈴と準備万端。さすがに5合目まで登ったところで断念しました。城跡を下りたら、山の麓にある仁風閣へ。旧鳥取藩主の別邸として明治時代に建設されたフレンチ・ルネッサンス様式の建物ですが、庭園は回遊式の和風というところがこの時代をよく表しています。
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午後に夫は講演を控えていたので、鳥取民芸美術館を観てから早めの昼食。土蔵を改造したシックな雰囲気のお店で、地元グルメの鯖丼をいただきました。器はもちろん、地元の窯元の焼物でした。

# by kouribakokara | 2018-12-10 20:13 | | Comments(0)

鳥取(2)坂井原集落

2018年12月6日木曜日

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石谷家住宅でお茶をして、次に向かったのは鳥取市、ではありません。智頭の町案内を見たら、町から約4㎞、標高400mを超える山の中に限界集落があるとのこと。それはぜひ見に行こうと車で急な山道に入りました。しばらく登ると、車1台がやっと通れる幅のけっこう長いトンネルが待っていました。先に進むのをためらう人もいるかもと思うような狭さでしたが、長年培われた性、却ってわくわくしながらずっと先の出口に見える光に向かって進みました。
そしてまた山道をしばらく、深い深い森の奥に目的の坂井原集落がありました。ひっそり、というのはこういう感じを言うのでしょう。1960年代前半まではかなりの村人が炭焼きや養蚕、たくあんの生産に従事しながら住んでいたそうですが、今は本当にひっそり。集落の中の坂井原ふるさと館に展示されていた昔の写真には子どももたくさん写っていて、小学校の分校もあったようです。その活気を帯びた写真を静寂に包まれた集落でながめる不思議な気持ち・・・。60年代後半になると山を下りて暮らす人が増えて急に過疎化が進み、今では年間を通して集落に住む人は3人と聞きました。「日本の山村集落の原風景」と称されるようになった坂井原は、山間部にあった昔ながらの村の姿を色濃く残しています。
集落の中はサザンカの花が満開で、家の裏手の川の水を引き込んだ洗い場に鯉が泳いでいました。藁を練りこんだ土壁、ずらりと干された小ぶりの坂井原大根、屋根を修復している人や野菜の種を採取している人。雪に覆われる前のひとの営みも感じました。

# by kouribakokara | 2018-12-06 14:39 | | Comments(0)

鳥取(1)石谷家住宅

2018年12月5日水曜日

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週末から2泊3日で鳥取へ。土曜のお昼頃、車で夫を職場に迎えに行き、そのまま中国自動車道を西へ。佐用で鳥取自動車道に乗り換え北に向かいました。紅葉の盛りは過ぎたとはいえ、車窓はまさに錦秋の風景。
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鳥取まで車であと30分、というところにある智頭(ちづ)という町で寄り道。江戸時代、参勤交代の宿泊地でもあったことから、古い町並みが残る静かな山あいの郷です。地主で手広く山林を経営し財をなした石谷家住宅に立ち寄りました。大きな木造家屋は門構えからして武家屋敷風、土間の吹き抜けに立って見上げれば、なんと天井までの高さが14m。お座敷の障子や欄間の細工は技巧が凝らされ、3000坪の敷地にみごとな庭園・・・こんな山あいの小さな町で、なんと風雅な暮らしが営まれていたことかと驚きました。
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民藝運動家、吉田璋也がデザインしたという食堂はティールームになっていました。庭園を眺めながらのコーヒータイム、静かで贅沢なひとときでした。 

# by kouribakokara | 2018-12-05 14:44 | | Comments(0)

六道絵

2018年11月29日木曜日

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私は若い頃、西洋の宗教画や日本の古い仏教画に興味がありませんでした。西洋の宗教画に目を向けたのは、カザフスタンのロシア正教会でイコンを目にしてから。その後も東西ヨーロッパを旅してギリシア正教会やカトリックの教会、その土地の美術館や博物館を訪ねて大量の宗教画を眺めているうち、絵画として鑑賞するのではなく、その絵が何を伝えようとして描かれたかを想像するようになりました。
こんな話になったのも、11月に中ノ島の香雪美術館で曼荼羅や「六道絵」を、そして広島の県立美術館でブリューゲル展を観てはっとすることがあったからです。国も文化も違うのにアートにはある種の似通った役割があった、その役割とは読み書きを知らず学校に行くこともない一般民衆にこの世での生き方と信仰を説くための「わかりやすい図解」を示すことだった、ということ。だからイコンの前で、私もふと思ったのですね。この絵、なにを言いたいんだろう・・・と。
六道絵の六道とは地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天のことで、人は生前の行いに応じて死後にこの6世界のどこかを巡るという仏教の考えです。六道絵には微に入り細に入り凄惨な場面が描かれていて、それを目にした人々はそんな恐ろしいことにならないよう正しく生きようと思ったのでしょう。難しい説法より視覚に訴える布教のツールでもあったわけです。初代ブリューゲルの描いた戦いや聖書に基づく絵も、ある種の「六道絵」のようです。そういえば、若い頃に留学したシンガポールで「趣味が悪くてヘンな場所だ」と驚いたタイガーバーム・ガーデンのあの極彩色に塗られた人形たちも、実は立体の六道絵だったのかと思いいたりました。 長く生きていて、やっと気づくことがあるもんです。もう一度、タイガーバーム・ガーデンに行ってみたくなりました。

# by kouribakokara | 2018-11-30 16:33 | Comments(0)

種いろいろ

2018年11月23日金曜日

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秋野菜の収穫がほぼ終了。サツマイモは期待はずれ、収穫が芳しくなかったのは、新しく畑にした場所の陽当たりが今ひとつだったせいかもしれません。里芋は豊作。落花生も予想以上の出来でしたが、収穫がやや早かったかも。本に書いてある収穫時期を気にするより、葉の色などを観察して自分の勘を信じるべきだったかなと思いました。小豆は今年も虫がいっぱいついて、全然だめでした。満足したり残念がったりしながら野菜を整理した畝を耕し直し、夏には野菜でにぎわっていた畑はだいぶ淋しくなりました。とはいえ、片隅では日ごとに冷たくなる空気に包まれ、じわりと冬野菜の白菜やカリフラワー、キャベツ、大根などが育っています。
今年は種もいろいろ採取してみました。写真は左上から時計まわりにニラ、オクラ、ゲンノショウコ、モロヘイヤです。
そして落花生の美味しい種は収穫直後には茹でて、ほかは乾かしてから薪ストーブにかけた鉄鍋でゆっくりと炒って、晩酌のおともとなりました。

# by kouribakokara | 2018-11-23 21:05 | Comments(0)

華やいで

2018年11月15日木曜日

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集落は1年でもっとも彩りの美しい季節に入りました。紅葉の始まった木々とともにサザンカの花が開き、木の実が赤く染まり、ツワブキの花が黄色を添え、十月桜が盛りとなって、谷あいは春よりもずっとカラフルです。日々の天気や朝、昼、夕方の陽光の変化につれて周囲の山も庭の様子もいろいろな表情を見せ、飽きることがありません。しかし今年はずいぶんと暖かい・・・気づけばもう11月も半ばというのに、これまでに薪ストーブを焚いたのはわずかに3日です。
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街に早々と登場したクリスマス飾りを見て、うちのツリーはいつ出そうかと考えたのですが、戸外がこんなに華やいでいる間はクリスマスツリーを出す気分にはなりません。思えば、街でマンション暮らしの時、11月の今頃からクリスマス飾りを出していました。鮮やかな秋の自然から遠かったせいかもしれません。今は、外の冬枯れが始まってから屋内に色を足すべくツリーを飾ろうかなと思っています。

# by kouribakokara | 2018-11-15 15:15 | Comments(0)

広島1泊2日

2018年11月11日日曜日

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快晴が続いてるし、季節はずれに暖かい。厚着しなくていいから歩き回りやすい。ちょうど私の予定も空き、最近の母の体調も良い等々、好条件が揃ったので、以前から「お墓参りに行きたい」と言ってた母を連れて1泊2日で広島に出かけてきました。母との二人旅は車でなくて新幹線。母は元気だけれどなにしろ87歳なので、旅程は空白のままのんびり気ままに、とにかくお墓参りだけは済ませようと大阪を発ちました。
1年ぶりの広島駅は併設の商業施設がオープンし、ずいぶんと様相が変わっていました。広島で最初のランチはそんな駅ビルでお好み焼き。その後、在来線に乗り換えて父のお墓、さらにタクシーで昨年末に亡くなった伯父(母の兄)のお墓へ。お寺の境内では桜やイロハモミジの大木が紅葉し、墓地を明るく彩っていました。私自身はお墓なんて要らないと思っているけれど、墓参に来て安堵する母の様子を見ると、生きている人にはお墓の存在が必要なこともあるのかなと思い直したり。
墓参が終わればフリータイム。ホテルに荷物を置いてから、近くにある縮景園(写真)に行ってみました。母は半世紀ぶりだとか。回遊式の庭園も紅葉が始まり、足元ではツワブキの花が満開でした。刻々と変わる夕陽の木漏れ日もとてもきれいで、閉園までのんびりと過ごしました。
翌日は広島県立美術館のブリューゲル展へ。全国で開催される展覧会ですから旅先で観ることもないと言う人もいるかもしれないけど、地方の美術館のほうが人が断然少なくて心ゆくまで鑑賞でき、実はすご~くお勧めです。
墓参と庭園と美術展、そして広島の空気を吸って、母も活性化されたみたいです。

# by kouribakokara | 2018-11-11 11:14 | | Comments(0)

河井寛次郎展

2018年11月4日日曜日

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先日のこと、三婆(母・妹・私)うちそろって兵庫県立陶芸美術館に出かけました。心待ちにしていた河井寛次郎展。河井寛次郎は濱田庄司やバーナード・リーチとともに民藝運動に関わった陶芸家です。これまでおりにふれて私が見てきた河井寛次郎の作品は、美しい釉薬がたっぷりとかかったおおらかな造形の大皿や壺ですが、今回の展覧会でそれらの多くがすでに20代、30代の若き日の作品であったことを知りました。年齢を重ねて到達した境地なのかと勝手に思い込んでいたことがわかり、びっくり。
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では晩年の河井寛次郎の焼き物は、というと、年齢を重ねるにつれ型にはまらない自由さと情熱のかたまりみたいな作品が増え、とくに「扁壺」(写真上・左)と呼ばれる不思議な形の多くの壺が残されています。溢れんばかりの創作意欲は陶芸にとどまらず、書や木彫り、オブジェ、家具のデザインなど多岐に及び、変な言い方だけど岡本太郎もびっくりのモダンアートの世界。展覧会を見終えたら、溶岩が地上に出たような寛次郎の創作活動に圧倒され、そして愉快な気分でした。ビデオで観た晩年の寛次郎さん、とっても痩せた方でした。体内から自分すべてを形として外に出したら、たしかにこうなるだろうなぁ、そんな印象でした。
三婆はその後、今田温泉の露天風呂に浸かって「面白かったね~」と展覧会のことを話しつつ、くつろいできました。

# by kouribakokara | 2018-11-04 09:31 | Comments(0)

寄せ集めサラダ

2018年10月26日金曜日

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菜園は秋冬野菜への切り替えの時期です。一方では夏野菜のミニトマトやゴーヤがまだ花を咲かせて実をつけるし、衰えが見えるとはいえオクラや空心菜も収穫できます。広い菜園なら夏野菜はそのままにしておけるけれど、11月に植え付けを予定している玉葱の場所を確保せねば、と夏野菜の片づけを始めました。最初の年はこの決意がすごく遅れ、秋冬野菜の植え付け時期を逃した苦い経験があります。
まずは畑やそのほかあちこちに繁茂している紫蘇から。穂紫蘇を採って醤油漬けや塩漬けにし、株を根こそぎ抜きました。トマトの青い実もすべて収穫し、室内で赤くなるのを待つことに。私の背丈を超えていたトマトの株を抜いてしまうと、畑の畝が明るく広々としました。ゴーヤも実だけ採ったらおしまい。疲れた畝に鶏糞と腐葉土を入れて、久しぶりに鍬をふるいました。
9月から育てていた人参の間引き、ゴーヤの塩もみ、小さなオクラ、ミニトマトで簡単なサラダ。畑の切り替え時期の一皿です。

# by kouribakokara | 2018-10-26 10:54 | | Comments(0)

秋だから

2018年10月20日土曜日

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この時期に開花する十月桜、今年も白い小さな花を咲かせ始めました。巷では塩害や台風の影響で季節はずれの桜の開花がニュースになっているけれど、うちの集落では枝物として出荷するために十月桜の木がたくさんあります。我が家の敷地にも数本あって、春の華やかな桜とは違う控え目で楚々とした花が、紅葉の始まる山を背景に秋本番を知らせてくれます。
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去年植え付けたなめ茸も、急に成長を始めました。長年、味というより食感を楽しむ食材のように思っていたなめ茸ですが、それは大間違い。ホダギで育つなめ茸は強い味と香りがして、それだけでお出汁がとれるほど。この時期の味噌汁や煮物の主役です。
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秋の行楽シーズン・・・と耳にするようになると、そろそろ気になるのが冬の薪のこと。気候の良いうちにストーブ用の薪を準備せねば、薪ストーブを焚き始める時期がもうそこまで来ています。秋空のもと、薪ストーブと煙突の掃除をし、薪割りも。玉切りにしたままずっと野積みしていたコナラ、乾燥して堅いかしらと心配したけれど、油圧式の薪割り機で気持ちよく割れました。1日かかって全体の3分の1ほどを割り、改めて積みなおし。薪との付き合いも3年目となった今は、崩れないようにうまく薪を積み上げられるようになりました。この薪積みが好きで熱中するあまり、薪割りもつい一度にやり過ぎてしまい、今日は朝からだら~っとしている私です。

# by kouribakokara | 2018-10-20 09:52 | Comments(0)

方丈庵址

2018年10月16日火曜日

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長雨や嵐が過ぎ天候が安定した9月下旬から、夫は木工所の建設を加速しました。場所は鶏小屋の横。大きさは9平方メートル(すなわち方丈)で、屋根には太陽光パネルを付けて木工作業の電力をまかないたいと考えているようです。木工所ができれば家の内外に多々ある工具類をまとめて収納でき、木屑や木片が散乱する作業もそこで済ませられると聞き、片づけが大変と思っていた私はどうぞ、どうぞ~とその提案を歓迎しました。太い柱や壁を建てる作業は大学院生たちが手伝いに来てくれて、木工所は今、写真のような感じのところまでできています。
ところで、夫の木工所造りの背景にあったのが鴨長明の『方丈記』。今から約900年前、平安末期から鎌倉初期に生きた鴨長明が、晩年に京都の山中で隠遁生活を送りながら書き残したこの本を読むと、今この時代に自分がマネージできる範囲内で自立して営む暮らしのあり方やひと・社会とのつながり方にたくさんの示唆があるように思います。
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そんなわけで、方丈庵がどんなところにあったのか見に行こうということになりました。再現された方丈庵は下鴨神社の境内にあるそうですが、実際の方丈庵は京都市伏見区日野の山中だったとか。山道に入る手前で車を停めトレッキングシューズに履き替えると、ほとんど訪れる人もいないような山道に入りました。先日の台風のせいか倒木も多く、のり面が崩れて狭くなっている道を上って行くことしばし(たぶん400m足らず)・・・方丈庵の礎石だったとされる大きな岩が見えました。
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その脇をさらに上ると礎石の上に出て、方丈庵址に到着。今でこそ山すそまで住宅地があるけれど、900年前のその場所は山奥のそのまた奥の、本当に孤立した場所だったと思います。すぐそばに小川があり山栗の実などが落ちていて、当時も暮らしに必要な水や山の幸はあったのでしょう。礎石に腰を下ろし、鴨長明の隠遁生活の「本気度」を実感しながら清々しい山の空気を吸い込みました。

# by kouribakokara | 2018-10-16 10:27 | | Comments(0)

この時期だけの・・・

2018年10月9日火曜日

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野山が急に秋めいてきました。家の中もすこし模様替え。コスモスを床の間に飾り、壁にはラオスの絹織物をかけました。秋の草花は不思議とアジアの布によく似合います。
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料理の食材も夏から秋へと変わってきました。先日拾わせてもらった栗は定番の栗ご飯、お節用の栗の甘煮のほかに、今年は栗の渋皮煮も作ってみました。下ごしらえはなかなかに大変ですが、家族や友人とおしゃべりしながらすれば楽しいかもね~と思いつつ、ひとり黙々と鬼皮を剥きました。重曹を入れた熱湯で何度か茹でこぼし、甘く煮て出来上がり。バンドエイドで指先を手当てした後、できたばかりの渋皮煮でお茶をする達成感は格別です。
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今年も友人が長野からリンゴを送ってくれました。この時期だけの「紅玉」です。紅玉とくれば、絶対に焼かねばならないのがアップルパイ。他の品種ではどんなに気をつけても工夫しても上手くいかないアップルパイですが、紅玉の固さと酸味のおかげで、アメリカのゴールデンデリシャスやコートランドで作るパイに勝るとも劣らない美味しいパイができ上ります。この時期限定の秋の味です。

# by kouribakokara | 2018-10-09 18:02 | Comments(0)

2018年10月3日水曜日

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台風24号がまたもや直撃するかも、という前々日のこと。去年と同じように、近所のおばあちゃんが「そろそろ栗を拾いにおいで~」と電話をくださいました。今年はいつまでも暑かったせいか、栗の季節が例年どおりちゃんと来ているとは思っていなかったのですが、山に入ってみると、丸々と太った栗が地面を埋め尽くしていました。すでに猪が食べた痕跡もあり、最近は近くで熊が出たという情報もあり、動物たちも美味しい秋の味覚を見逃さないようです。気持ち良い秋空の朝、小一時間ほどで二つの籠が栗でいっぱいになりました。
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拾った栗はさっそく栗ご飯に。娘の誕生日のささやかな御膳の主役になりました。

# by kouribakokara | 2018-10-03 18:27 | Comments(0)

骨董市へ

2018年9月27日木曜日

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京都の北野天満宮で毎月25日に骨董市が開かれます。行ってみようと思いながら、タイミングや天候などの理由で出かけそびれていましたが、今月やっと小雨のなかを出陣。快晴だったら人出はもっとすごいのでしょうが、あいにくのお天気でも天満宮前のバス停を降りたらけっこうな賑わいでした。さすが京都ゆえに外国人も多く、中国語はもちろん、私が小耳にはさんだだけでもロシア語、インドネシア語、フランス語、英語、ドイツ語と多国籍の人が日本の骨董品を楽しみに来ていました。東京でもいくつか骨董市に行ったけど、個人的には京都の方が品数が多く、価格も安い感じ。参道や天満宮の周囲にまで広がる多くの店舗をのぞきながら、古い着物や民具、陶磁器、漆器などを見て回りました。
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自分で買ったのやらいただいたのやら、私もすでにいくつか骨董品を持っているため、好きなものイコール買うものとはならないのですが、今回は気に入った杯洗をひとつ見つけました。杯洗とは江戸期以降、酒席でひとつの杯を酌み交わすときに杯を洗った器です。買ったのは直径・高さともに15㎝に満たない小さめの杯洗。
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キャンディーやチョコレート、ベリーなどを入れてテーブルでも多用できそうですが、まずはポトスを入れて飾ってみました。

# by kouribakokara | 2018-09-27 14:45 | Comments(0)

石の入れ替え

2018年9月21日金曜日

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雨模様の日が続きました。谷あいにある集落は陽がささなくて、ずっと暗い感じ。周囲の山をすっぽりと覆うような低い雲が、風に乗って集落にも煙のように下りてきます。土が乾く暇がないので、なかなか農作業も進みません。9月前半は雨の止み間を縫うようにして、秋・冬の野菜の種まきや苗の植え付けをしました。
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予定していた作業がなかなかできないかわりに、テラスから裏庭に出る部分の石を取り替えることにしました。この部分、テラスの屋根に降った雨が流れ落ち、小さな水路へと導かれる水の通路の役割を果たす場所です。石を取り除けば、基部はコンクリートで固められ、水がうまく流れるように傾斜がついています。これまで敷地内から出た大きめの石をごろごろ置いてあったのですが、実際に生活してみるとテラスから庭に出る頻度が多いのに足元が不安定なことが気になっていました。もう少し小さめの石を入れようか~と思い立って、すぐに実行。こういう作業は即日とりかからない限り、永遠に後回しになりそうで。
ホームセンターで石を選んでまずは2袋買い、端っこのほうで従来の石と置き換えてみました。色味や大きさなど良さそうだったので、再びホームセンターに行って16袋。1袋が15㎏ですから、持ち帰ってテラスに運ぶのはなかなかの重労働となりました。これまであった石をすべて取り除き、基部を掃除をしてから小石を入れる作業を汗だく、泥まみれで終えました。新しく入れた石がすこし汚れたり苔がついたりすれば、まわりの雰囲気とも馴染んでくるはず。何よりもつまずく心配がなくなったことが一番です。

# by kouribakokara | 2018-09-21 14:07 | | Comments(0)

ルンコちゃん

2018年9月14日金曜日

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古民家に移ってから「なんとかしたい」と思い続けていたことがひとつ、それは掃除の大変さです。家の内外がゆるやかにつながっている田舎の暮らしでは、菜園仕事や薪仕事などで私たちが出入りするたびに土や木屑などをどうしても家の中に持ち込んでしまいます。ことに冬の間は薪を運び入れるたび、わが家の黒っぽい床にぽろぽろと色々なものが落ちて目立つこと、目立つこと。木の床を埃だらけにしておくのは偲びなく、かと言って掃除機をかけて拭き掃除まですると、私の1日のエネルギーがすべて失われてしまうようでした。
一年以上考えて、ついにお掃除ロボットを買いました。ロボットには掃除機的役割を果たすものと拭き掃除用のものがあり、それも迷った末に掃除機タイプのものにしました。うちの床は浮造りなのでモップで拭いてもきれいにならず、私はいつも古風な雑巾がけをしています。たぶん拭き掃除ロボットでも結果はモップと同じでしょう。これからも雑巾がけは私の担当です。
お掃除ロボットは私が安易に「ルンコちゃん」と命名し、携帯電話に連携させて操作できるようにしました。なので、外出先からも掃除の指令を送ることができます。段差のある場所はセンサーで感知して落ちたりしないし、掃除が終わったら掃除した場所の図を携帯で見ることができます。菜園で仕事をしたり翻訳をしているうちにルンコちゃんはお掃除。これはもう想像していた以上に助かります。物理的な面だけでなく、気分的にものすごく。しかし、たまに床に置いてあったラグの端を巻き込んだりすると動けなくなるようで、携帯にはルンコちゃんが「助けを求めています」というメッセージが入ってきます。

# by kouribakokara | 2018-09-14 10:28 | Comments(0)

三井寺

2018年9月12日水曜日

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台風21号が頭上を通り過ぎていきました。台風の目に近すぎたせいか20号の時ほど強風ではなく、わが家では倒木も畑の被害もありませんでした。ただ東側にわずか数キロほど離れた地域では相当な被害が出て、台風の翌日・翌々日に街を車で走った時にその爪跡にむしろ驚いた私でした。
先日、暴風雨でなぎ倒された木々を車窓に見ながら、妹夫婦といっしょに滋賀県守山にある佐川美術館へ田中一村展を観に出かけ、昼食後は琵琶湖大橋を渡って三井寺へ。
三井寺を訪ねるのはほぼ半世紀ぶりで、前回は小学校高学年の時でした。私の通っていた小学校と三井寺の傍の小学校が姉妹校で、5年生になるとペンパル(すでに昔の言葉だ・・・)を決められて文通が始まり、小学校を相互訪問する遠足もありました。私たちが訪問した時のお弁当の時間には校内でも三井寺でも好きなところで食べて良いと言われ、私はペンパルに連れられて三井寺に出かけました。鬱蒼とした木々に囲まれた広い境内を自由に走り廻り、渋いお寺の建物を見ながらお弁当を広げた時の記憶はとても鮮明です。それにしても、当時は小学生の出入りが自由で拝観料などなかったのでしょう。今回は拝観料を払い、ゆっくりと天台宗の古刹を味わってきました。
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近江八景のひとつ「三井の晩鐘」。実際の鐘の音が聞いてみたくて、撞くことにしました。鐘撞きにはけっこうな力が要るものです。音は思っていたよりも低音で、長く静かな心地よい響きでした。三井寺から見覚えのある小学校を見降ろしながら、彼女はどうしているかしらと長い長い年月が過ぎたことを感じました。

# by kouribakokara | 2018-09-12 09:14 | Comments(0)

台風21号を待つ朝です

2018年9月4日火曜日

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台風21号の到来を控えた朝の空です。昨日から軒下のスダレをすべてはずし、敷地内を見回って台風直撃に備えました。街に住んでいる時と違い、何が起きるのかちょっと不安です。が、淡々と台風に備えて作業されている近所の方たちの様子を見たら、自然と隣り合わせで暮らすには知恵と根気だけでなく、ある種の覚悟と諦めも要るように思います。
以下は最近の食卓から。庭や畑から採れる食材を手を変え品を変え料理して、今年は夏野菜のレパートリーがすこし増えたかも。
これから台風が過ぎるまでおこもり状態なので、早めに収穫した野菜で何か料理でもしながら過ごすことにしましょう。
(写真は茗荷のひとくち寿司、ゴーヤだらけの冷製パスタ、ナスのカプレーゼ)
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# by kouribakokara | 2018-09-04 10:18 | Comments(0)

重いもの、軽いもの

2018年8月30日金曜日

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台風で中断した琵琶湖西側のドライブの話の続き。
といっても、どこに行ったとか何を見たとかではなく、夫と私がそれぞれに探していたものを見つけてきた話です。
夫が見つけたのはこれ、石臼です。花折れ峠近くの古道具屋さんで。実は我が家には敷地にころがっていた石臼がいくつかあるのですが、どれも実際に使うにはかなり修理が必要なものばかり。ところが今回見つけた石臼は、臼を回す持ち手を(写真の臼の正面にある切れ込みの所に)取り付ければすぐにでも使える状態でした。それにこれまで見たものより、すこし大き目。夫はなぜか自分で大豆や麦を育てて自分で粉にしたいらしいのです。石臼を嬉々として車に積み込み、持ち帰ってからはきれいに洗って丈夫な木を持ち手にし、家にあった麦を試しに挽いてみました。挽いてみて初めて知ったのですが、臼というのは時計と反対に回すのですね。そして石と石の間にものが入ると、臼は拍子抜けするほど軽やかに廻るものなのです。ゴリゴリという石が擦れ合う音がしてしばし、下の石に刻まれている溝からとても細やかな粉が外に落ちてきました。石臼のことをオブジェとしていいなと思っていた私でしたが、今だ現役の道具だということに驚きました。
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私が見つけたのはこれ、骨董の珉平焼きの小皿です。珉平焼きは19世紀に淡路島にあった窯で、明治期半ばにはなくなってしまいました。黄色や緑、青の鮮やかな釉薬が特徴で、以前から欲しいと思いつつも、市場に出るとけっこう高価なうえに陶器なので欠けているものも多く、ずっと探してきた焼き物でした。今回、琵琶湖北岸の骨董屋で見つけ、5枚求めてきました。手の平に乗るほどの小さなお皿ですが、大きくてすごく重い石臼のお値段の2倍余り。古いものの値段とは、適当というか不思議なものです。

# by kouribakokara | 2018-08-30 16:24 | Comments(0)

台風20号の後始末

2018年8月26日日曜日

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この2日、台風20号が過ぎ去ったあとの片づけに追われました。暴風雨の一夜が明けると、あぁ、やっぱりねー。
夜半、メキメキとかバリバリという音がどこかでしていたと思ったら、ヒバの大きな木が1本、根こそぎに倒れていました。ちょうど鶏小屋すれすれに倒れ、小屋は無事。烏骨鶏たちは怖い思いをしたことでしょう。大きく育っていたミモザは折れていなかったものの、お辞儀したように曲がっていました。強い風を予想して三方からシュロ縄で固定していたのですが、紐は切れ、支えの竹は折れていました。畑もトマトやキュウリ、ツルムラサキが倒れ、万願寺やシシトウ、ナスなどの支柱もはずれていました。
台風が過ぎたばかりの24日は、集落の地蔵盆の日。お地蔵様にお供えをして、男性陣は昼過ぎまでお地蔵様のお堂のなかで酌み交わしていましたが、その日の夕方そして昨日は集落中にチェンソーの音、トタン屋根を修理する音などが響き、どこの家も後片付けに追われているという雰囲気でした。わが家も夫がチェンソーを持ち出し、倒木の枝をはらい幹を輪切りにして、鶏小屋周辺を片づけました。倒木は薪に。ミモザは引っ張り起こして新しい支えをつけ、茂っていた枝葉をすこし刈りこんで上部を軽くしました。畑の倒れた支柱もすでになっている実を傷つけないように起こし、敷地中に落ちている枝を拾い、遠くに吹っ飛んだ薪棚のトタン屋根を戻しました。
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昼間の労をねぎらってくれるかのような、昨夜のきれいな月。満月に近いようで、澄んだ夜空に輝いていました。蚊取り線香を焚いて、庭で涼しい夜風に吹かれつつ、アイスクリーム片手のお月見。暑い暑い夏だけど、やっぱり出口に向かっているような気がする夜でした。

# by kouribakokara | 2018-08-26 09:49 | Comments(0)

比良あたり

2018年8月21日火曜日

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奥琵琶湖の帰路、白髭神社近くまで南下して鵜川四十八体仏へ。室町時代に六角義賢が母親の菩提を弔うために造ったと伝えられる花崗岩の阿弥陀如来像です。他に移されたり盗難にあったりして、今も鵜川にあるのは三十体余り。仏さまたちはいずれも優し気な表情ですが、高さは1.5m以上あって、ずらりと同じ方向を向いて丘の斜面に並んでいる様はなかなかに壮観です。数百年間に修行僧や旅人、落ち武者などいろいろな人が手を合わせ、願い事をして通り過ぎて行くのを見てきた石仏です。
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その後また少し北上し、朽木村から鯖街道に入りました。かつて修験道者がさかんに往来した観音寺、花折峠を経て和邇方面へと下り、小野神社へ。小野氏が湖西を本拠地とした記録は『古事記』にまで遡れるとのことで、6世紀末には小野妹子、9世紀には小野篁(たかむら)、10世紀には篁の孫の小野道風と多くの文人を輩出した一族です。その氏神社である小野神社、人影はなく蝉の声が響いて、ご神田では稲(糯米)が午後の熱風に揺らいでいました。国の重要文化財の社殿にお参りし、ゆっくりと美しい建築を眺めてきました。

# by kouribakokara | 2018-08-21 16:48 | | Comments(0)

奥琵琶湖

2018年8月18日土曜日

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お盆前のこと、琵琶湖の西岸をドライブし、以前から行きたかった奥琵琶湖に足を延ばしました。琵琶湖西岸の道を和邇(わに)あたりから北上するにつれ、昔へ・・・それも明治期とか江戸期ではなく、ひとっ飛びに飛鳥時代や古墳時代に戻って行くような気分になるのは、白洲正子の『近江山河抄』のイメージが私の頭のなかで膨らんでいくからなのでしょう。でも、高島を過ぎたあたりからは観光地としての琵琶湖はすっかり姿をひそめ、湖の色も空気感も変わっていくのは確かです。
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琵琶湖北端にある菅浦温泉で1泊し、翌朝涼しいうちに「隠れ里」の菅浦集落に出かけました。菅浦は鎌倉期以降に形成された自治的な「惣村」で、今も集落の東西に出入口を示す「四足門」が残っています。戦乱や盗賊から自衛するための惣ですから、この門で部外者の立ち入りを監視していたとのこと。西側の門のそばには長くゆるやかに上る参道の奥に須賀神社があって、参拝途中にふり返ると木立の間から入り江の静かな湖面が見渡せました。神社はとても立派な造りで、本殿への参拝は靴を脱いで苔むした石段を上がるよう指示されています。そんなところからも、惣村の精神的な支えになってきた信仰と決まり事の厳格さが感じられました。
それにしても、ふだんから都会と一線を画して暮らしながら、旅先も人の集まらないところばかりに行きたくなるのはどうしてでしょう。

# by kouribakokara | 2018-08-18 11:36 | | Comments(0)

お盆休み

2018年8月13日月曜日

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向日葵の花が咲きました。春に友人からもらって植えた3粒の種のうちの1粒がうまく発芽して成長し、2.5m余り。軒先にも届きそうなほど背丈が伸び、お盆の今朝、ぽっと鮮やかな黄色の花が開きました。この向日葵、石巻市立大川小学校ひまわりプロジェクトの種でした。種にこめられたたくさんの思い・・・嬉しいような切ないような気持ちです。
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この写真は11日、奥琵琶湖の永原という小さな駅近くの黒山石仏群で朝9時半ごろに撮ったもの。ちょうど地域の婦人会の方たちが、石仏の前垂れを新しく縫ったものに替える作業をされていました。観光客などほとんど来ない東光院という小さなお寺で、石の仏様たちのために地域が長年続けているお盆の準備。そこでは、この世とあの世が今もゆるやかにつながっているようでした。
「お盆休み」とは本来、ご先祖様を迎えてもてなし再びあの世に送り出すために仕事を休む数日だということを思い出させてくれた最近の2つの小さな出来事。

# by kouribakokara | 2018-08-13 20:59 | Comments(0)

猛暑がひと段落

2018年8月9日木曜日

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立秋の声を聞いたとたん、猛暑はひと段落。やっぱりクーラーがなくても暮らせるわ~と少し生気を取り戻したところです。
この半月、鶏小屋ではいろいろあって、9羽いた烏骨鶏は6羽に減ってしまいました。原因のひとつはヘビ。ひな鳥2羽が2日続けて夜中に鶏小屋に侵入したアオダイショウの犠牲になりました。ことの顛末は、真夏の夜のホラーストーリーみたいなので省略。
そしてつい昨日のこと、リーダー格の雄鶏1羽が急死しました。2日前まで元気にしていたのに、急に調子悪そうな様子となり、自然回復するかと期待していたのですが・・・原因はわかりません。烏骨鶏がわが家にやってきて丸1年、すくすく元気に成長し暮らしていた鶏たちだったので、こんなことになるとは思ってませんでした。しかし残った6羽は変わらず元気で、これまでぼんやりしていた2番手の雄鶏がちゃんと群のリーダーをやっています。
大雨のあとの猛暑で、畑の土はなにやらゴワゴワのまま。水を撒いたり鶏糞や堆肥を入れたりしながら、もとのようなサクサクの土になるのを待っているところです。敷地内の木々にはいろいろな実がつき始めました。(写真はブルーベリー、ゆず、栗、綿の花)

# by kouribakokara | 2018-08-09 14:14 | Comments(0)

干して干して

2018年8月1日水曜日

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猛暑の勢いは陰ることがありません。明日こそせめて平年並みの気温に・・・と願いながら、すでに半月以上。この青空は恨めしくさえなるけれど、梅干のあとも照り付ける陽光を利用して次々に食材を干しています。
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まずは茂りすぎた柿の葉。今回はじめて柿の葉茶にしてみました。さっと洗って2日間乾燥させた後、葉を適当な大きさに刻み、軽く蒸してからまた屋外で乾燥。たくさん採れるキュウリとニンジン、ナスは切って塩もみし、水気を絞って日なたで乾燥。数時間干したら油で炒め、胡麻とニンニクで下味をつけて保存しておけば、チャプチェにしたり海苔巻きの具にしたり。
ミニトマトも半分に切り塩をふって干しています。こちらは数日干して、ドライトマトにしようかと。買えば高いけど、作るのは簡単です。
何もしなくてもどのみち暑いのならば・・・と汗をかきかき、こんなことをして暮らしています。

# by kouribakokara | 2018-08-01 09:53 | | Comments(0)

梅干

2018年7月27日金曜日

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梅干作りの最後の仕事は、3日間の天日干し。連日の猛暑のおかげで空模様を気にすることもなく、梅を干すことができました。50日余り塩漬けしていた5kg分の梅の実を朝一番に竹かごに並べ、陽当たりの良い屋外に出しました。昼頃に梅をひとつひとつひっくり返し、また夕方まで干し続けます。ぷっくりと大きな梅の実は、初日はまだ黄色みを帯びて果物のようでした。
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それが陽光のもとで少しずつ淡いピンク色に変わり、3日目の昨夕、ついに梅干ができ上りました。今年はなかなか良い出来のような気がします。瓶に詰めていたら、外は突然の夕立。作業の終わりを待っていてくれていたかのような半月ぶりの雨音でした。

# by kouribakokara | 2018-07-27 19:52 | | Comments(0)


海外を転々とする生活が終わりました。行李箱(中国語でスーツケース)で運んだ数々のものたちとともに暮らす日本での生活をつづります。


by kouribakokara

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http://movies.nytimes.com/2011/03/18/movies/the-gift-to-stalin-story-of-a-jewish-boy-review.html

「The Gift to Stalin」
旧ソ連体制時代のカザフスタンの片田舎での出来事を描いた映画。背景に映し出されるステップの四季がとてもきれい。

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